クレジットカード現金化を絶対に使ってはいけない理由とお金のピンチ脱出法
お金に困っている人にとって、事情や切迫度はさまざまです。
筆者はこれまで多くの人のお金のピンチについて相談に応じてきましたが、お金に困っている人には共通することあります。
それは、「今すぐお金が必要」「お金を工面できるなら何でもいい」というなにふり構わない切迫感です。
法外な金利や暴力的な取立のリスクがあるのに闇金を利用する人が後を絶たないのも、あれこれ考える余裕がないからです。
そんな人に付け込むヤバいビジネスに、クレジットカード現金化があります。とにかくトラブルが多く、利用してしまった人の末路を考えると「絶対に利用するな」とお伝えしたいところですが、今もなお利用してしまう人が多く、お金のピンチを脱出する方法として定着してしまっている感すらあります。
今回は、数多くの金銭トラブルを目の当たりにしてきた筆者が、クレジットカード現金化サービスの真実と、絶対に使ってはいけない理由、そしてお金に困っているのであれば検討したい方法について解説します。
クレジットカードがあるから現金化すれば急場はしのげるか・・・と思っている方は、特に以下の解説を読んでください。
この記事の目次
クレジットカード現金化とは
クレジットカード現金化とは、クレジットカードに設定されているショッピング枠を現金化しますよ、というサービスのことです。
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があって、キャッシング枠が付帯しているカードであればそこでお金を借りることができます。
しかし、お金に困っている人はすでにキャッシング枠を使ってしまっていることが多く、ショッピング枠を何とかできないかと考えるようになります。
そんな人に「高還元率でショッピング枠を現金化します」という広告を投げかける業者があります。ネットで検索すると無数に出てきますし、SNSで集客している業者もあります。
キャッシング枠の設定がないクレジットカードであってもショッピング枠は絶対にありますし、両方の枠が設定されているクレジットカードの場合、キャッシング枠はオマケ程度についているだけで大部分はショッピング枠です。
こちらは、筆者が利用している某クレジットカードの利用可能枠です。

これを見ると、80万円の利用可能枠があるのに、キャッシング枠はわずか5万円。16分の1しかありません。
残りの75万円分はショッピング枠であり、このままだと買い物に利用できるだけ現金を手にすることはできません。
これを現金化しましょうというのが、クレジットカード現金化です。
クレジットカード現金化を利用してはいけない5つの理由
クレジットカードの利用枠の大部分を占めるショッピング枠を「活用」して現金にすることができれば、急場をしのげると思う人は多いでしょう。
お金に困っている人であれば、輝いて見えるはずです。
しかし、ここで改めてお伝えします。
クレジットカード現金化を絶対に利用してはいけません。
その理由を、5つの項目で解説します。
クレジットカード現金化を利用してはいけない理由① クレジットカード会社にバレるとペナルティを食らう
クレジットカード会社は、明確に現金化を禁止しています。理由は簡単で、本来お金を工面するための利用枠ではないからです。
お金を工面するために利用すると一気に利用枠を使い切ってしまって返済困難になったりする人が多く、そのリスクを遠ざけるためにカード会社は利用枠を分けています。
キャッシング枠でもないのにお金を工面するために使われるとカード会社が想定していない事態になる恐れがあるため、どのカード会社も明確に利用規約で禁止しています。
利用規約違反を犯すと、カードの利用凍結や強制解約、残高の一括返済などのペナルティを食らうことになります。どれも利用者にとって不利なペナルティですし、お金に困っている人にとってクレジットカードは貴重品です。貴重なクレジットカードが使えなくなって、他社の審査にも通らなくなるようなリスクを冒すのは、得策とはいえません。
現金化業者の多くは、高額商品を買ったテイにしてカードを決済、その場で現金をキャッシュバックする形で現金化をします。
これなら買い物をしていることに変わりないのでカード会社にバレないのでは、と考えるかもしれません。しかし、カード会社もバカではありませんし、これまでに同様の案件を数えきれないほど経験しています。
最近ではAIが不審な取引を検知するシステムも開発されており、ショッピング枠50万円のカードでいきなり50万円の決済をするなどの不審な取引をすると、即座にバレます。
クレジットカード現金化を利用してはいけない理由② 犯罪に問われる可能性がある
クレジットカード現金化という仕組み自体に、直接的な違法性はありません。だからこそ多くの業者が存在しているわけですが、利用者がキャッシュバックを前提にカードを利用することは犯罪に問われる恐れがあります。
最初から換金目的でモノを買うこと自体が詐欺に当たる可能性があり、カード会社が詐欺で訴え出ると悪質だと逮捕される可能性もあります。
また、リボ払いや分割払いなどで何かを買った場合、返済が終わるまで買ったモノの所有権はカード会社にあります。それを換金目的で勝手に売ってしまうというのは、横領罪が成立する恐れがあります。
個人が数万円、数十万円という規模で現金化をする程度でいきなり逮捕される可能性は低いと思いますが、返済できないことを知りながら何度も同様の行為を繰り返していると逮捕された事例もあります。
クレジットカード現金化を利用してはいけない理由③ 実は超高金利で返済が苦しくなるのは必至
現金化したい人にとって最大の関心事は、どれだけの還元率で現金にしてくれるかです。
50万円の利用枠を利用して還元率が90%であれば、手取りは45万円です。80%であれば、40万円といった具合です。
利用者が還元率で比較していることを踏まえて、業者は高還元率であることを謳う広告が並ぶことになります。
こちらは、実際にある広告の一例です。



いかがでしょうか。
どれも限りなく100%に近い還元率をアピールしています。それに加えて事故やトラブルがないことも謳っていますね。
これらの業者がそうだというわけではありませんが、一般的にクレジットカードを現金化したとしても、広告通りの還元率になることはまずありません。
手数料だの何だのと上乗せされた上で、良くて70%、おおむね50%台といったところです。50万円を現金化しても25万円くらいにしかならないことも、普通にあります。
しかし返済義務は50万円分。お金を借りたと考えた場合、25万円借りて50万円を返済しないといけないということは金利200%です。
一括で返済できない人が大半であることを考えると、返済はリボ払いになることがほとんどでしょう。リボ払いがいかに地獄であるかは、別記事で解説しています。そちらも併せてお読みください。
急場をしのぎたいあまりに手を出してしまうと、さらに苦しいことになってしまうのは明白です。
以前に闇金ビジネスに手を染めた人物がクレジットカード現金化に進出した例もあるため、少なからず高利貸しの思考で運営している業者がいることをお忘れなく。
クレジットカード現金化を利用してはいけない理由④ 凶悪業者の存在
4つ目の理由は、もはや規約違反や仕組みの問題ではなく、少なからず凶悪な業者が存在していることです。
クレジットカードの情報を送るとそれを元に決済をしてキャッシュバックというのが通常の流れですが、決済だけをしてキャッシュバックをせずに逃亡する業者もあります。もし50万円分の現金化を依頼した場合、ただ単に50万円の負債が増えただけ、となります。
これがおそらく最も避けるべき事態ですが、そもそも存在そのものがグレーなだけに業者の所在が不明確な場合もあり、詐欺の被害に遭ってしまう恐れがあります。
この手口に引っかかった人に話を聞いたことがありますが、業者から「そもそも現金化は違法行為だから警察に訴え出るとあなたも不利になる」と言われたそうです。実際には「規約違反」であって「違法」ではないのですが、人に堂々と言えないサービスであることを自覚しているだけに、泣き寝入りになってしまうケースが大半です。
クレジットカード現金化を利用してはいけない理由⑤ 債務整理ができなくなる可能性がある
クレジットカードの現金化をしようとする人の多くは、お金に困っていることでしょう。
やがて自転車操業が回らなくなり、クラッシュする時が来る人は多いと思います。
そうなると法的整理に委ねることもあるわけですが、クレジットカード現金化で抱えた負債は自己破産や任意整理で免除されない可能性大です。
そうなると最後の手段も絶たれてしまい、重い返済負担を背負い続けることになります。
利用してしまった人の末路
ここでは、筆者が実際に相談を受けた人の話をしたいと思います。この人は多重債務者で、消費者金融などから借りられないことで困り果て、手持ちのクレジットカードを現金化業者に託してしまいました。
その結果、「95%以上」と謳っていた還元率は、手数料などなどが差し引かれて68%くらいになったそうです。
現金化したショッピング枠は20万円なので、13万円少々の手取りです。
この業者曰く「最高還元率になるのは現金化する金額が200万円以上の場合」と説明されたそうで、20万円だと手数料を差し引かれる前であっても80%くらいになってしまうんだとか。最初にその説明はなく、いざ現金化するとなった時に初めて説明されました。
お金に困っていて、しかもその日のうちにお金を工面する必要があったので、今さら後戻りはできないとして条件に承諾したのでした。これが現金化業者の典型的な手口です。
決済の金額は19万6,000円くらいで、手取りは13万円少々。いきなり6万円くらい損をした状態ですが、急場をしのぐことはできたそうです。
しかし、その後重い返済負担に悩まされたことは言うまでもありません。
別のクレジットカードを現金化してしのぐなど、最もやってはいけない立ち回りをしたそうですが、最終的には身内の人に助けてもらって完済したとのことでした。
お金に困った時に検討したい方法、サービス
やはり、お金に困っているからといってクレジットカード現金化を利用してはいけないことが、経験者の話からも分かると思います。
みすみす大損することが分かっているのに、わざわざ自分から地獄に飛び込む必要はありません。
それでは、どうするのが良いのでしょうか。カチケンでは、以下の記事でお金のピンチ脱出法として短期アルバイトや不用品の処分などを提案しています。
お金がない!どうする、どうすればいい?危機を乗り切る対処法!
これらの方法も有効ですが、何か他の方法はないのかという方にもうひとつ提案できるのが、後払いサービスです。
買い物をして代金を後で支払うという意味ではクレジットカードと似ていますが、クレジットカードとは別個のサービスです。
手続きから利用可能になるまでのスピードが速く、少額であれば信用情報機関への照会がないため、いわゆる「金融ブラックリスト」の人であっても利用できる可能性があります。
最近になって人気が高まっており、主に以下のようなサービスがあります。
- バンドルカード(ポチッとチャージ)
- Kyash(イマすぐ入金)
- BANKIT(おたすけチャージ)
- ultra pay(ミライバライ)
いずれも上限が5万円の少額サービスですが、何かを買うために必要なお金を調達する方法としては有効です。
ただし、こうした後払いサービスも当然ながら後から支払いが回ってくるので、使いすぎると自分の首を絞めてしまうことになるのでご注意ください。
まとめ
カチケンではお金を増やす方法だけでなく、お金のピンチを切り抜ける方法も指南しています。
お金の問題は千差万別で、「今日何としてもお金が必要」という切迫したニーズもあります。
今回はお金のピンチを解決する方法としてクレジットカード現金化を利用してはいけない理由を解説しました。くれぐれも大損をしてご自身をさらに苦しい状況に自分を追い込まないように注意してください。

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