トルコリラのスワップ投資、運用中に起きた為替介入の影響と対策
カチケンでは高金利通貨のトルコリラを活用してFXのスワップ運用を続けています。
毎日スワップ収入が3,000円以上入る運用が続いていたんですが、2026年7月31日から始まった為替介入で状況が一変。
しかも日米協調介入というオマケつきで、これはスワップ運用勢には一大事だったのではないかと思います。
筆者も御多分に漏れず口座をロスカットから守る行動を余儀なくされたので、その顛末と生き残り方、今後の方針についてお伝えしたいと思います。
この記事の目次
スワップ運用勢の天敵、為替介入が発射された
スワップ運用勢の多くは、円売りポジションを保有しています。
円+高金利通貨のポジションが大半だと思います。
トルコリラ円、南アフリカランド円、メキシコペソ円などですね。最近ではハンガリーフォリント円やチェココルナ円なども人気です。
カチケンではこの中でも特に高金利のトルコリラ円を採用、スワップ運用を続けてきました。
トルコリラ円のスワップ運用については、こちらの記事で解説しています。
この記事で目指している通りになれば年利100%以上の超高利回りになるんですが、そんなに世の中甘くはありません。
トルコリラが長期的に下落しているため、それを踏まえたリスク管理が必要になるわけですが、スワップ運用にはもうひとつの天敵がいます。
それが、為替介入です。
為替介入とは、行き過ぎたレートを是正するべく中央銀行が大規模なトレードをして強制的にレートを動かすことです。
機関投資家や大口の投機筋をはるかに上回る資金量で実弾をぶち込んでくるので、ドル円だと1回の介入でだいたい5円くらいは動きます。
今回、2026年7月31日に1回目の為替介入があって、翌8月1日の未明にももう1回。さらに8月3日にも小規模な介入があったのではないかと言われています。
それでは、チャートで確認してみましょう。こちらはトルコリラ円の1時間足チャートです。

1回目で大きく下げて、少し反発するも再び叩き落されている様子が分かります。
そして週明けになって、またズドンと落とされました。
それまで3.4~3.45付近で上下していたものが、一気に3.3割れ。最も低いところでは3.26まで売り込まれました。
これだけ急激にレートが逆行すると、スワップ運用のためのポジションは含み損が拡大します。
これが、為替介入は天敵と言い切る最大の理由です。
運用口座では30万円以上の含み損が発生
8月3日の午前中に3回目と思われる介入でズドンと下げた時に、トルコリラ円は最安値を付けました。
それまで17万円近くの含み益があった運用口座では14万円くらいの含み損に転落し、なんと30万円以上のマイナスが発生。
さすがに、これは焦りました。
スワップが少しずつ貯まっていくごとにロスカットのリスクは遠ざかっていくのがスワップ運用なんですが、これだけ急激に含み損が拡大すると証拠金維持率が下がってしまいます。
一時期は160%くらいまで下がってしまい、ロスカットの影がちらつき始めました。
証拠金の補強+一部ポジションを2回にわたって手仕舞い
このピンチを脱する方法は、2つあります。
1つは、証拠金を追加入金して証拠金維持率を引き上げる方法。もう1つは、ポジションを手仕舞いして必要証拠金を少なくして維持率を引き上げる方法。
筆者は3段階で行動しました。
まず、7月31日に1回目の介入が発生してトルコリラ円が大きく下げた際に、資金を10万円追加。週明けにいきなり大きく下げて始まって即死になってしまうのを避けるためです。
これにより、証拠金維持率は264%になりました。ひとまず安心です。
さて、週が明けて8月3日には片山財務大臣とアメリカのベッセント財務長官が「今後も介入を辞さない」とコメント。
これによりさらなる円高が進み、トルコリラ円は3.3を割り込みました。この時は相場をウォッチしていましたが、見る見るレートが落ちていく恐怖の急落でした。
そして再び証拠金維持率が200%を割り込んでしまったので、今度は「含み益になっているポジションの手仕舞い」を実施。
評価損になっていてもスワップが貯まっていてポジション損益がプラスになっているものを一斉に決済し、ポジションを減らしました。

pips損益のところは赤字になっていますが、スワップが貯まっていたおかげでいずれもプラス決済です。
これで再び、証拠金維持率は200%以上になりました。
これでヤレヤレと思いきや・・・
再び円高圧力が強まり、また証拠金維持率が200%に肉薄。
さすがにヤバいと思って、今度は3.46より上で約定したポジションを手仕舞い。こちらはスワップ収入と差し引きしてもマイナスなので、損切りです。

取引損益のところが赤字になっていますね。
結構な規模の損切りとなりました。
ただ、このおかげで証拠金維持率は500%を超えました。これで、さらに介入が何発が入ったとしても、ロスカットになることはないでしょう。
結果としては8月5日現在、その後は介入らしき値動きはありません。ただしズドンと落ちたあとで再びレートが回復することはなく、3.3前後で推移しています。
口座資金は12,000円ほどのマイナスに
この騒動で、運用資金はどうなったのかも報告します。
初期投資額が40万円でここまでずっとプラス運用をしてきましたが、ここにきて初めて388,790円に。
12,000円ほどのマイナスです。
しかし、数日で30万円以上の含み損を食らった騒動の中で口座資金の一部を毀損しただけで済んだのは、我ながらよく守ったと思います。
結果として3回目の損切りは必要ありませんでしたが、今後また介入が撃ち込まれるかもしれません。
12,000円であれば現在のポジションで得られるスワップが今月中に回復することができるので、ひとまずロスカットは回避できた格好です。

スワップ運用勢に伝えたいこと
FXのスワップを利用した運用は、カチケンだけがやっていることではありません。
定番の運用スタイルとして広く普及しており、特にトルコリラは群を抜いて高金利なだけあって、トルコリラ円のスワップ運用をしている人は多いと思います。
買って持っておくだけの不労所得なのは魅力ですが、放置していてロスカットになってなってしまうと大損です。
やはり完全放置ではなく、今回のようなピンチにしっかり対応できるリテラシーを身につけておく必要があります。
筆者が実践したように、口座を守る方法は2つあります。
- 資金を追加して証拠金維持率を引き上げる
- 一部ポジションを手仕舞いして証拠金維持率を引き上げる
証拠金維持率が100%を下回らないようにすることが重要で、基本的には200%以上にしておくのが良いでしょう。
よくスワップ運用を指南する記事や動画などで「レバレッジは1倍程度に」とありますが、それだと外貨預金と大差ないですし(それでも高金利ですが)、FXの面白みがありません。
筆者は高くてもレバレッジが10倍程度になるように運用していますが、初心者は証拠金維持率のことがあまりよく分からないという人はレバレッジ5倍までにするなどの目安にするといいと思います。
今回は運用期間がある程度長くてスワップが貯まっていたことで、一部ポジションを手仕舞いしても損切りにはなりませんでした。
このようにスワップ運用は時間が経ってスワップが貯まっていくとリスクも低くなっていくので、とにかく長く運用する、生き残ることを念頭におきましょう。
もちろん、カチケンのトルコリラ運用は今後も続きます。
今では減ってしまったポジションを回復させるために、3.1付近から下に大量の買い注文を並べています。さらに介入があったり、何らかの理由でトルコリラ円が下落していくようであればポジションが増え、日々のスワップが貯まるスピードも速まっていくでしょう。
生き残ってさえいれば、このように再起を期すこともできます。とにかく退場にならないこと、これがFXではとても重要です。

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