オトクに生きて勝ち組を目指す研究所

【一緒に学ぼう】新米編集員がFXを未知から学んで勝ち組を目指す 前編

    

新米編集員Mです。新米っていつまで付けたらいいかな?って思いました。
2022年未だ今秋真っ最中、ですからまだしばらくつけておきたい美味しさ追求のMです。だって秋ですもの色々美味しい、新米大好き。さて、FXです。FXをやりたい!って皆様方と一緒に学んでゆきたい企画です。
やはりFXで投資したい、資産運用をしたい方々は比較的理系が多そうな印象です。そういった各位からは「結論から申せ」とお叱りを受けそうですが(偏見)、投資とはリスクと呉越同舟。世の中では「FXで儲けた」「FXで損した」といった会話が(なるほど大きく儲けたんだろうな)(きっと大きく損したんだろうな)とふり幅の大きめの感想を以って語られるのを耳にする機会が増えました。
FX、どのように運用して利益を得る仕組みなのか。他の投資や、外貨預金と同じ?いやさ違う取引なのか。その魅力とリスクについて地道堅実かつアグレッシブにチャレンジ精神で理論を積み上げてゆき、できるだけリスクの振れ幅の狭い範囲で投資を行い、目指せ勝ち組の資産運用へ繋げて参りたいと思います。

1.『ゼロ』から始めるFX。さてFXって果たしてなんぞや。

まずはFXについてググってみました。うろ覚えや印象だけで会話する広告系代理店マンや実業家モドキマン、意識高い系マン(高いとは言ってない)が巷においでですが、地金が剥がれるのは実はすぐです。とても悲しい末路に至ります。わからないことは調べる、把握する。これ大事。さあ、FXとは果たしてまず何。
FXとは『Foreign Exchange』、外国為替の略称であるそうです。ちなみに発音は「フォーリン エクスチェンジ」、日本では「外国為替証拠金取引」と訳し呼ばれています。これを略した言葉を「Forex(フォレックス)」と呼び、更に略した言葉を『FX』と呼びます。フォレックスは初めて聞いたな。なるほどそこからネイティブ的に発音し『FX』に変化した訳ですね。意味わからない方はそれっぽく発音してみて下さい。なるほどってなります(なるかな?)

海外旅行や空港、近頃では街角でも見かけるForeign exchange、本来は外貨の両替をあらわすようです。(国内ではexchangeとだけあるATMを見かけます)これを、『FX』と頭文字でだけ書く場合、『店頭外国為替証拠金取引』を指すようです。外国為替証拠金取引。長い。FXで参りましょう。
外国為替はexchange、端的に申せば日本円と米ドルの『両替』ですよね。これはわかりますが『証拠金取引』?これは「証拠金=預ける資金」のことを指すようです。この証拠金=資金を担保に取引きすることでFX(店頭外国為替証拠金取引)になります。一定の担保金を預け、米ドルと日本円を交換することで何らかの利益を得る取引を指すのが『FX』となります。
担保金を預けるというリスクを伴いますが、その分のハイリターンが期待できるのがメリットとされています。

2.証拠金(担保)が必要な『FX』。では『外貨預金』で儲けた方が得?

海外に行く際、円を米ドルに両替します。この行為が「外国為替取引」。ではその両替で儲ければいいんじゃない?なるほど思いました。ちなみに、わたくしのようなまったくの投資初心者や、金融未知、海外旅行未経験者のために言い添えておきます。そういうのも「有ります」。ただ、経費がかかるんですよね。
空港や銀行、exchange ATMで外貨両替を行うと、当たり前ですが毎回の手数料が必要です。円と外貨のレート差も影響してきます。自分の人件費、移動費など経費も必要です。
マネーロンダリングなど犯罪防止のため取引の制限額もあります。つまり「労多くして益薄し」なんですね。利益薄いならいいけど下手したらかかる経費で「損し」になる訳で。

では利益が無いのかといえばそんなことも無く、この外国為替取引を利用して利益をあげるやりかたを『外貨預金』と呼びます。
米ドルやユーロなど日本円以外の通貨で預金して、利益を上げる方法です。じゃ、そっちで良くない?だって担保が要るよねFX。はいそう思ったアナタ、わたくしもそう感じました。
外貨に関する金融投資商品、通称『外貨建て』で候補に挙がる人気商品がだいたい『FX』と『外貨預金』なんだそうです。何がどのように違うのか、知らない方も多いのではないでしょうか。そこで『FX』と『外貨預金』違いを簡単に比べてみましょう。

3.4つの違いでわかる『FX』と『外貨預金』それぞれのメリットとデメリット

『FX』と『外貨預金』について、大きく4つのポイントで違いがありました。

3-1.少ない資金から収益を大きく狙える『レバレッジ』の有り無し

レバレッジは『FX』が人気である理由の1つです。預けたお金=証拠金の何倍もの取引ができる仕組みのことを表します。これの有り無しは外貨預金とFXの大きな違いです。

外貨預金にレバレッジがあると仮定した場合、そのレバレッジは1倍です。預けたお金と同等の金額以上の取引はできません。『FX』は、レバレッジは1倍から最大25倍まで取引が可能です。証拠金が1万円と仮定したなら、最大25万円分まで取引が可能です。(2022年・秋現在)

レバレッジの仕組みがあるため、少ないお金から大きな利益を狙うことができるのがFXの大きな魅力ですが、レバレッジ=てこの原理で例えられるように、跳ね返りも同じです。損をする場合も大きく、証拠金以上の損が出ることもあります。このリスクを回避するのに、初心者の場合はレバレッジをかけない、もしくは少なくすることでリスクを軽減して取引ができます。レバレッジが無い外貨預金、レバレッジがあるFX。レバレッジをかけないならドロー(同点)ですが、リスクを承知の上で利益を狙うならばFXが吉でしょうか。

3-2.手数料の差額、圧倒的に『FX』がローコスト。

手数料についてFXと外貨預金を比較すると『FX』のほうがコストを大きく抑えて運用できると、金融機関や投資のサイトにはよく記されています。実際はどうなのでしょう。

外貨預金についてのコストとは、円から外貨を得る時と、外貨を円に戻す時。この両方に為替手数料が必要で、これか実質の取引コストとなります。海外旅行の経験者にはわかると思いますが、実はこの手数料、金融機関によって違いがでます。例として、大手の都市銀行では窓口で米ドルの外貨預金を取引した場合、ざっと片道1円からが必要です。

FXについてのコストは、買いレートと売りレートの差額、これを『スプレッド』と呼びます。これが実質的な取引コストとなります。このスプレッド、やはり金融商品の取引業者によって違います。米ドルについて円であれば1銭以下にしている企業が多いです。

実例で調べてみますと、FXの場合、米ドル円を運用する手数料『スプレッド』は業界最安値で0.3銭でした。外貨預金の場合、米ドルを預金する手数料『為替手数料』は25銭(大手都市銀行)必要でした。1ドル100円でざっと計算しますと、100円で100万円分=10000米ドルを運用した場合、FXでは30円、外貨預金では2500円がかかることになります。外貨預金とFX、コスト勝負はFXが優勢となりました。(参考:2022年秋現在の手数料)

3-3.金利の受け取りについてタイミングの違い

外貨定期預金では、原則として満期時に利息を受け取ります。満期前に解約する時にも利息を受け取れますが、解約の手数料が必要になります。

FXでは、運用開始からNY時間の翌日以降1日毎に『スワップポイント』と呼ばれるメリットが発生します。これは何かというと、低い金利の通貨を売り、高い金利の通貨を購入したした場合、また逆の場合に生まれる金利の差額=これがスワップポイントです。発生したスワップポイントは、決済することで為替差益・差損と共に確定します。

なお、外貨預金は金利を受け取るのに定期のように預金期間が必要で、その期間が満了しなければ金利は受け取れません。FXは、金利が高い通貨を買い、スワップポイントとして益が発生していれば受け取れます。逆に金利差がマイナスになる場合は支払うこともありますので、留意しておきましょう。差額として利益が出ていれば、毎度1日より受け取ることができます。長期で利益を狙える余裕があるなら外貨預金ですが、短期から利益を狙いたいならばFXで運用を考えたいところです。

3-4.相場の状況に対応する資産運用自由度の違い

外貨預金は基本「買い」から発生する外貨運用取引です。相場が円安になると見込んだ時に外貨を買い、実際に円安となれば外貨を売ることで得られる利益が発生します。しかし、これが実際に円安にならずに円高になってしまった場合、外貨預金は買い方向の取引のみのため、相場の下落局面では元本割れとなってしまいます。

FXは、「買い」からも「売り」からもはじめられる外貨運用取引です。例として、1米ドル120円を「円高になりそう」と見込んだら売り、100円になったら買うこともできます。その場合、1米ドルあたり20円の利益が発生します。相場の高い安いにかかわらず、円安・円高、どちらの局面でも利益を得るチャンスを得られるのは安全保全を考えるメリットが大きいですね。

以上、大きく4点の項目で『FX』と『外貨預金』の違いをくらべてみました。

4.ゼロからはじめる『FX』投資、勝ち組の運用につなげるために

まったく知識ゼロの新米編集員MがFXを始めるにあたり、外貨系投資の金融商品である『外貨預金』と比較することで、より『FX』について理解を深めるための前編でした。わかったのは、まず、FXは外貨預金と比較して取引手数料が安いこと。レバレッジがかけられるため小さな投資額で大きな利益が狙えること。円安・円高の相場を選ばず利益が狙えること。金利の受け取りは原則、運用から毎日。そして覚えておかなくてはいけないリスクとして、レバレッジを大きくした場合、投資した金額以上に損をする可能性があること。
スワップポイントを支払う可能性があることがわかりました。

資産運用についてリスクは必ずついてまわります。このリスクとうまく付き合い、大切なお金を増やしていくために適切な知識をつけてゆきたい。だって美味しいお米をたくさん買いたいですもん。さて後編では、実際に『FX』を始めるにあたり、お金とは切って切れない『税金』や、大切な財産を保全するしくみ『ペイオフ』、そして具体的な始め方について学んでゆきたいと思います。