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初心者向け『全世界株式ファンド』積み立て資産形成のススメ

    

こんにちは、編集者Mです。新NISAを目前に、積み立て資産形成『全世界株式ファンド』投資信託についてご紹介します。全世界株式ファンドをフルサイズで言うと『eMAXIS Slim全世界株式ファンド(=オール・カントリー)』となります。新NISA(少額投資非課税制度)を利用し、資産運用を行うのに有益なファンド選択肢の一つです。
新NISAは非課税の枠組みであるのに対し、全世界株式ファンドは具体的な投資商品です。新NISAを活用した投資を行う際、選択肢のひとつとして『全世界株式ファンド』があります。全世界株式ファンドは少額からの日々毎の積み立てと国際的な分散投資が可能な商品です。全世界株式ファンド=『eMAXIS Slim全世界株式ファンド(=オール・カントリー)』は、略称として「オルカン」とも呼ばれています。この「オルカン」を簡単にご説明しますと、全世界(日本を含む先進国・新興国)に対して「国際分散投資」での積み立て資産形成ができる金融ファンド商品です。今回はこのファンドの特徴について解説していきます。

1. 新NISAと全世界株式ファンド(=オール・カントリー)の関係

新NISAは、投資による利益が非課税となる制度です。一定の範囲内で購入された金融商品の譲渡益が非課税となります。全世界株式ファンドのような積立投資を行う際には、そのメリットを活かすことができます。
全世界株式ファンドは、世界中の様々な国や地域の株式に分散して投資を行うファンドです。これにより、国際的な分散投資が容易になります。新NISAを利用することで、その範囲内で全世界株式に対する利益が非課税となります。併せて全世界株式ファンドは、多岐にわたる企業や産業に分散しているため、特定の銘柄や地域に依存しない投資が可能です。新NISAを利用することで、その範囲内で効果的な資産形成が期待されます。

2.  eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは?

eMAXIS Slim 全世界株式(=オール・カントリー)は、日本を含む先進国や新興国に分散投資を行うための投資信託です。このファンドは、略して「オルカン」とも呼ばれています。

2-1.  そもそも「eMAXIS Slim」って?

eMAXIS Slim、読み方は「イーマクシス・スリム」です。eMAXIS Slimは、三菱UFJ国際投信=Mitsubishi UFJ International eMAXIS Slimが提供している一連の低コストの投資信託(ETF)のシリーズです。eMAXIS Slimは、そのシリーズに含まれるファンドの一つを指しています。「Slim」の名前を冠する実質的な意味合いとして、これらのファンドではコストがスリムであることを強調しています。
つまり、投資家にとってコスト低め・コストパフォーマンス効率の高いファンドですよ、と強調する投資商品となっています。慣れた投資家のみならず、初心者を含む幅広い一般的な投資家たちにとって、低いコストで運用できる「ETF」や「インデックスファンド」は、市場の平均的なリターンに追随する形で運用されます。これから積み立て投資を始めるかたでもわかりやすく、リスク管理がしやすいものとなっています。

2-2.  eMAXIS Slim 全世界株式(=オール・カントリー)の特徴

さて、シリーズとある通り、eMAXIS Slimには様々なファンドがあります。株式や債券などをはじめ、異なる資産クラスに分かれています。今回ご紹介する『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は、eMAXIS Slimの種類のひとつであり、全世界の株式に分散投資するタイプのファンドです。以下「オルカン」は、グローバルな株式市場へ分散投資を行うファンドです。その特徴を挙げていきます。

1)オルカンは国際分散投資!

オルカンは、日本を含む先進国や新興国を対象に投資し、グローバルな株式市場に分散投資を行うものです。地域や国に依存せず、様々な国の経済の成長に対応することが期待されます。国際分散投資とは、投資先を単一の国や地域に限定せず、世界中の異なる国や地域に投資する投資戦略のひとつです。国際分散投資を行うことで、リスクの分散とポートフォリオの安定性向上を目指します。以下に国際分散投資の特徴を示します。

・リスク分散

オルカンの特徴である国際分散投資を行うことで、リスクの分散が期待できます。各国・地域の経済は、往々にして個々に独立して動いています。ある国の景気が悪化しても、他の国が好調であれば、全体のポートフォリオに対する影響を小さくできる可能性を持っています。

・成長機会の拡大

異なる国や地域に投資することで、成長が期待される産業や企業にアクセスできます。先進国と新興国などの相関性の違いにより、投資先の多様性が成長機会を広げることができます。

・地域依存リスクの軽減

特定の国や地域に集中することなく投資することで、その地域特有の政治的、経済的なリスクへの影響を緩和できます。これにより、ポートフォリオ全体の安定性が向上します。

・通貨リスクのヘッジ

異なる通貨で資産を保有することで、通貨リスクのヘッジが可能です。通貨の相場変動が投資に影響を与える可能性があるため、これに対処する手段として国際分散が有益です。

・グローバルな市場動向への適応性

グローバルな投資先への分散は、世界経済全体の動向に対する適応性を高めます。特定の地域や国の不景気による悪影響を和らげ、世界的な成長や機会により柔軟に対応できる可能性があります。

国際分散投資は、投資家が地域や国に依存しないより安定したポートフォリオを構築する手段として一般的です。ただし、それでもリスクが存在するため、投資前には自身の目標やリスク許容度を考慮することが重要です。

2)オルカンは、eMAXIS Slimシリーズです。

『eMAXIS Slim 全世界株式』オルカンは、低コストを特徴とするeMAXIS Slimシリーズのひとつです。低い運用コストを特徴歳、投資家にとって効率の高い選択肢となっています。

3)幅広い投資対象をもつオルカン

オルカンファンドは、先進国だけでなく、新興国の株式にも投資するものです。様々な地域・産業・企業に分散して投資します。特定の地域やセクターに依存しないことで、リスクを分散することができます。

4)オルカンは毎日の積み立てが可能

オルカンファンドでは毎日の積み立てが可能です。毎日こつこつと少額から投資を行うことができます。積み立て投資という性質を持つことにより、市場の変動に影響を受けにくく、長期的な資産形成が期待されるものです。

5)オルカンにはファンド運用のプロフェッショナルによる管理がついています

オルカンは三菱UFJ国際投信のプロ・ファンドマネージャーが運用を行います。これにより、市場の動向や適切なポートフォリオ構築に関する専門的な判断が反映されます。

6)リスク分散と資産形成について安定的な運用を目指せる

オルカンの特徴として、世界各地にグローバルに分散した投資を行うことで、特定の地域や産業のリスクを緩和し、安定的なリターンを目指します。積立投資を通じて、毎日少額ずつコツコツと資産を積み上げていくことで、リスク分散と資産形成の可能性が広がります。

3. オルカン、おすすめの積立方法「コツコツ毎日積み立て」

専門證券会社における投資信託の積立頻度は「毎日」か「毎月」を選べるケースが多くなっています。毎月で積み立ての場合、毎月何日に積立設定をするか悩むこともでてきます。実際、何日に積立設定をするのがおすすめであるのかを予測することは投資のプロトレーダーでも難しい判断となります。
少額からコツコツ行う「毎日積み立て」を選ぶことで、感情判断をすることなく積み立て投資をすることをお薦めします。日々の値動きを冷静に見ながら資産形成をすることが可能です。

4. 新NISAを活用して全世界株式=オルカンで資産形成を行うコツ

4-1. 目的の明確化

新NISAを活用して資産形成を行う上で、最初に必ず「投資の目的」を明確に決めておきましょう。以下は、資産形成の目的を決める際の一般的なポイントです:

4-1-1. リタイアメント資金の準備

将来のリタイアメント時に安心して生活できる資金を積み立てるために、目標額や年金受給額といった具体的な数値を設定します。

4-1-2. 教育資金の準備

子供や孫の教育資金を準備することも一つの目的です。大学進学や教育の質の向上に備え、将来の学費を計画的に用意します。

4-1-3. 住宅購入資金の準備

自宅や不動産の購入を目指す場合、資産形成を住宅購入資金のために活用できます。住宅ローンの頭金や将来の住宅改修のために積み立てることが考えられます。

4-1-4. 事業や起業の資金

自身のビジネスや起業のために資金を用意することも資産形成の目的となります。事業拡大や新しいプロジェクトへの投資など、ビジネスに関連した目的が考えられます。

4-1-5. 経済的な自立

経済的な自立を目指すことも資産形成の目的として挙げられます。定年後も安定した生活を維持し、自由なライフスタイルを追求するための資産を構築します。

4-1-6. 緊急時の備え

突発的な出費や緊急事態に備えるための資金を積み立てることも目的として考えられます。非常時に備え、安心感を得ることが重要です。

4-1-7. 旅行や趣味のための資金

趣味や旅行など、ライフスタイルの向上や充実のために資金を準備することも目的となります。将来の楽しみや充足感を求める場合があります。

これらの目的は個々の状況や価値観によって異なります。目的がはっきりしていれば、資産形成の計画や投資戦略を明確に立てやすくなります。自分自身の希望やニーズに合った目的を設定し、それに基づいて資産形成を進めることが重要です。

4-2. 適切な全世界株式ファンドの選択

ファンドを選ぶ際、複数の投資信託やファンドが新NISAの枠組みの内で選択可能です。低コスト、分散度、運用実績などを考慮し、ご自身の目的に合った全世界株式ファンドを選びましょう。

4-3. 積み立て金額の設定

初めは少額から始め、徐々に積み立て金額を増やしていくという積み立て戦略がおすすめです。市場の変動に対してもリスクを分散でき、継続的な資産形成が期待できます。

4-4. 定期的な見直しとバランス調整

定期的にポートフォリオを見直し、必要に応じてバランス調整を行いましょう。投資先の成績や市場環境の変化に合わせて戦略を調整することが重要です。

4-4. 情報収集と学習

投資に関する基本的な知識を身につけ、市場の動向や投資戦略について学ぶことは重要です。これにより、より理性的な投資判断ができます。

4-5. 長期の視点を持つ

投資は長期的な視点が重要です。市場の短期の変動に左右されず、コツコツと積み立てることで、時間と複利の力を最大限に活かすことができます。

4-6. リスク許容度の確認

投資にはリスクが伴います。自身のリスク許容度を確認し、それに基づいて適切なポートフォリオを検討します。全世界株式に分散投資することで、リスクを分散できる一方で、市場の変動にも柔軟に対応できます。

4-7. アドバイスの活用

投資に関する専門家やアドバイザーの意見やアドバイスを参考にすることも検討しましょう。個別のアドバイスは、より効果的な資産形成につながります。

おわりに

eMAXIS Slimシリーズのファンドは、国内外の幅広い投資家に向けて、手軽で分散投資を行う機会を提供しています。しかし、投資にはリスクが伴いますので、投資を考える際には自身のリスク許容度や目標に合わせて検討することが重要です。