オトクに生きて勝ち組を目指す研究所

FX界で最近注目されている禁断の通貨ペアCHF/TRYってどうなの?

    

2026年になってから、FX界隈で話題になっている通貨ペアがあります。
それは、CHF/TRY(スイスフラン/トルコリラ=フランリラ)です。
注目されている最大の理由は、売りポジションに対するスワップがとても大きいこと。2026年10月時点で、売りポジション1万通貨に対する1日のスワップは1,400円から1,600円くらいあります。
あまりにも驚愕の数字なので、もう一度いいます。
1万通貨あたり1日あたり1,400円から1,600円くらいのスワップがもらえます。
これだけスワップが大きいと、スワップ投資に有効なのでは?と思う投資家が続出するのは当然です。
しかし、投資はそんなに甘くはありません。とりわけ、FXはもっと甘くありません。
投資家からの注目度が高いこともあってFX会社も激推し中のCHF/TRYについて、実際のところどうなの?という点を現役投資家目線でまとめました。

CHF/TRY「1日1,500円スワップ」の破壊力

CHF/TRYのスワップポイントは、FX会社によってかなりの開きがあります。
筆者が運用している外為どっとコムでは、だいたい1日1,500円台で高い日は1,600円台になります。
こちらは、2026年10月のCHF/TRYのスワップカレンダーです。

おおむね1,500円台で、日によっては1,600円を超えることもあります。1日分のスワップがこんなにあるので、スワップ「3倍デー」「4倍デー」にはとんでもないことになります。
10月7日は「4倍デー」ですが、スワップはなんと6,233円です。1万通貨分を保有しているだけでこれだけもらえるのですから、確かに魅力的です。
単純に毎日1,500円のスワップを貯め続けたとすると、わずか1万通貨でも1年で547,500円です。CHF/TRYの売りポジションを1万通貨分保有するのに必要な保証金は8万円程度なので、8万円を1年運用して54万円もらえると考えると、いかにこの破壊力がすさまじいかお分かりいただけると思います。

そもそもCHF/TRYはなぜスワップが大きいのか

CHF/TRYで高利回り運用を目指すのであれば、この通貨ペアについてしっかり理解しておく必要があります。
CHFはスイスフラン、TRYはトルコリラです。スイスフランは主要通貨の中でも金利が最も低いレベルで、以前の日本のようなゼロ金利状態です。それに対して、トルコリラは2026年10月時点で政策金利が37%です。単純にスイスフランを売ってトルコリラを持つポジションを保有するだけでも37%の金利差が生まれます。しかもFXにはレバレッジがあるので、これにレバレッジをかけることで高スワップが実現しています。
しかし、この高スワップを活かすには、通貨ペアそのもののレートが安定していなければなりません。CHF/TRYで高スワップを受け取るためには売りポジションを保有する必要があるため、思わぬ上昇があるとスワップの蓄積分よりも評価損が大きくなってしまい、投資に失敗するリスクが高まります。
そこで、両通貨についての特徴や注意点について解説します。

スイスフランの特徴

永世中立国のスイスで発行・流通している通貨です。永世中立国で金融大国でもあるスイスだけに、スイスフランは安全資産の代表格です。戦争など地政学リスクが高まるような出来事があるとスイスフランが買われる構図になっているため、特にヨーロッパで戦争が起きるとスイスフランの暴騰が起きやすくなるため、要注意です。
安全資産である一方で超低金利なので、スイスフランを買うポジションを長期的に保有するのはおすすめしません。

トルコリラの特徴

CHF/TRYのもう一方を成しているトルコリラは、トルコ共和国の通貨です。慢性的なインフレが続いているため政策金利がとても高く、2026年10月時点で37%です。この高金利を背景にトルコリラを買うポジションを保有すると高スワップ運用ができます。
カチケンではTRY/JPY(トルコリラ円)のスワップ運用を継続していますが、これも高金利のトルコリラと低金利の日本円を組み合わせた通貨ペアを買うことで、長期的にスワップの蓄積を狙っています。
新興国通貨だけに些細なことでも大崩れすることがあり、特にトルコの指導者であるエルドアン大統領のぶっ飛んだ発言で暴落することもあるため、お世辞にも安定している通貨とはいえません。だからこそ高金利なのだと思いますが、突発的な暴落や暴騰には常に注意する必要があります。

CHF/TRYに投資するメリット3つ

CHF/TRY投資を検討するのにあたって、まずはメリットを整理しておきましょう。高スワップであることはもちろん最大のメリットですが、実はそれ以外にもメリットがあります。

メリット① 何といっても超高スワップ

CHF/TRYの売りポジションに対するスワップの高さは「高スワップ」を超えて「超高スワップ」です。1日あたりだいたい1,500円くらいもらえる投資を他に探しても、なかなかないでしょう。
ちなみに筆者は現物株も少しだけ保有していますが、株の配当で半年に1,000円もらえることもそんなにないのに、CHF/TRYは毎日1,500円です。2万通貨持っていれば毎日3,000円、10万通貨持っていれば毎日15,000円です。これだけで標準的な日当に近い金額をもらえるのですから、笑いが止まりません。
しかもスワップ投資は長く続けるほどスワップの蓄積による破壊力が強くなっていくので、1年、2年と続けていくことでスピーディな資産形成が可能です。

メリット② 日本円に振り回されない

FXの世界における日本円は、実は不安定な通貨と見なされている部分があります。かつては「有事の円買い」といわれるほど安定した値動きが大きな特徴だったのですが、昨今の異常な円安やその対策としての為替介入など、荒い値動きが続いています。
2026年10月時点では160円に迫るような円安が続いていますが、少し前まで120円、130円といった水準だったことを考えると、かなり不安定です。
利上げを続けているとはいえ、日本も依然として低金利です。そのため金利の高い通貨を買うポジションを保有するとスワップ収入が魅力的ではあるのですが、為替介入のたびにレートが大きく動き、含み損が発生するようなことが頻発すると、長期運用には不向きであるように感じてしまいます。
CHF/TRYは日本円を介さない通貨ペアなので、日本側の事情で何かあったとしても、CHF/TRYに直接の影響が及ばなければ、比較的安定した運用ができます。
これ以上円安になったとしてもCHF/TRYに直接の関係はありませんし、為替介入で超円高になったといても、同様です。

メリット③ 時々キャピタルゲインも狙える

キャピタルゲインとは、価格差をいかした利益のことです。CHF/TRYの場合は売りポジションを保有するため、この通貨ペアが下落(トルコリラ高)になると含み益になります。
カチケンで別運用しているトルコリラ円だと下落一辺倒なので上昇して利益を狙うのは難しいですが、CHF/TRYの場合は時々スイスフランが下落することがあるため、含み益になることがあります。
筆者は実際に運用していて、何度か含み益になっているタイミングがありました。後述しますが、そんな時には小刻みに利益確定をして、次は前回よりも少し高いところで新規エントリーをするようにして、少しずつ上昇している傾向に備えています。

CHF/TRYに投資する際の注意点3つ

次に、CHF/TRYの注意点についても3つに整理しました。こちらはメリットよりもはるかに重要なので、CHF/TRYへの投資を検討する際には必ずこれらを全部理解してからにしてください。
大前提として、値下がりすることがほぼ確定している通貨に投資するという事実を忘れないようにしてください。

注意点① CHF/TRYは今後上昇し続ける見通し

CHF/TRYは、長期的に見るとずーっと上昇を続けています。理由は簡単で、スイスフランには特に大きな変化がない一方で、トルコリラが下落し続けているからです。通貨ペアは2つの通貨のシーソーゲームになっているため、スイスフランに大きな材料がなくてもトルコリラが安くなれば相対的にCHF/TRYは上昇します。
こちらは、CHF/TRYの長期チャートです。

このチャートの表示範囲である2022年10月から、現在の2026年10月に至るまで、ずーっと右肩上がりです。4年前は20を下回っていたものが今では60に迫っているのですから、なんと3倍。
これを売ろうとしているのですから、相当なリスク管理が必要です。「上昇による含み損をスワップが上回る」ことを狙うのが基本戦略なので、資金当たりのロットをできるだけ小さくして値上がりによる含み損の拡大にしっかり備える必要があります。

注意点② トルコ、スイス双方の不規則な材料

CHF/TRYを構成する2つの通貨には、それぞれの事情があります。どちらにもレートに大きな影響を及ぼす可能性があるだけに、両通貨の急激な変動が起きても慌てないで済むように備えておかなければなりません。
トルコ側の事情として要注意なのは、中東情勢やエルドアン大統領の不規則な発言や行動でしょう。筆者は過去にトルコリラ円を長期保有している時、エルドアン大統領が政敵とされるイスタンブール市長を逮捕したことで一気にリラ安となり、含み損が急拡大したことがあります。ほぼ独裁といっても良いような政治体制だけに、先進国通貨とは違ったリスクを意識しておかなければなりません。
スイス側の事情として意識しておきたいのは、やはり世界情勢です。スイスはそれほど大きな国ではありませんし、それほど市場を大きく揺るがすようなインパクトのある国ではないんですが、世界情勢がきな臭くなってくるとフラン買いが進み、CHF/TRYが急騰しやすくなります。特に2024年からの米国トランプ政権下では予想もしないような材料が何度も出たため、安全資産であるフランがかなり買われました。これによってCHF/TRYもそれまでの水準から2段階ほど高くなり、そこから戻っていません。スイスという国の事情というより、スイスフランの特性を理解した備えが必要といえます。

注意点③ トルコが高金利国ではなくなる可能性

3つ目は今すぐ起きることではないと思いますが、いつかはトルコも高金利ではなくなる時がきます。インフレが進むと金利を高くするのが一般的な金融政策で、トルコもそれにならってインフレ抑制のために高金利が続ています。ただし、トルコの場合はエルドアン大統領がインフレが進行しているのに利下げをしろと圧力をかけている不思議な国でもあるんですが。
かつては政策金利が50%を超えていたこともあるので、その頃から比べると若干低金利です。その一方で、10%を下回る金利だったこともあります。

このように、トルコは常に高金利だったわけではなく、そうではない時もあります。初めてFXでトルコリラを知ってからずっと高金利だと、ついついそれが永久に続くように思えてしまうかもしれませんが、いつかは終わるものだとご理解ください。
その時には相当なリラ安が起きる可能性があるため、逃げ遅れないようにしましょう。

CHF/TRYのおすすめ投資戦略

CHF/TRYのメリットや注意点について解説しました。これらを踏まえて、筆者が実践しているおすすめの投資戦略を紹介しましょう。筆者は今のところ、この戦略を実践することで順調に利益を伸ばしています。
筆者の戦略の基本は、「できるだけ長く持たずに勝ち逃げ」です。高スワップの通貨ペアなので本当は長く持つことが重要なんですが、果てしなく上昇を続けている通貨ペアだけに、持ち続けているといつかは含み損にスワップが負ける時がきます。そうなる前に利益が一定以上になったら決済をして、次はさらに高いところからエントリーするといった具合です。
こちらは、CHF/TRYの日足チャートです。

長期の週足で見るとただの右肩上がりにしか見えないですが、日足チャートにすると、時々下落(リラ高)になっているのが分かります。しかも、なかなか頻繁に起きています。これはおそらくスイスフラン側の事情でそうなっていると思いますが、こういう動きが起きた時にはすかさず利益確定をして、次はさらに高いところに指値を置いて約定を待ちます。
この回転売買が機能しているうちは、どれだけCHF/TRYが上昇してもその時の水準でスワップをもらい続けながらキャピタルゲインも狙うことができます。

筆者のCHF/TRY運用状況

筆者は上記の戦略で、40万円の資金を運用しています。IFD注文を活用して現在のレートよりも上に売り指値を置いて、それが約定したら現在のレート付近で利益確定をするように設定しています。
これをすることにより、レートがすぐに下がってきたら即座に利益確定、下がらなかったとしても毎日スワップを貯めながら下落を待つという二枚腰の運用ができます。
現在、口座残高と証拠金維持率は以下のとおりです。

すでに40万円から418,822円になっているので、2万円近く利益確定をしているのが分かります。1万通貨分のポジションを保有中で、含み損は1万円くらいです。その一方でスワップが12,610円貯まっているため、今すぐ決済をしてもプラス収支です。
そして、現在のレートから50pipsほど上から順に3つ売り指値を入れています。レートが上昇したらこれらが約定して毎日のスワップ収入が増えます。そうならなかったとしても現在保有中のポジションの利益確定を狙えるので、どっちにレートが動いても有利になるという戦略です。
この運用で毎月10万円くらいの利益を出すことを目標にしていますが、それが実際にどうなるかは、カチケンで報告していきたいと思います。

まとめ

CHF/TRYは、現在主要なFX会社が取り扱っている通貨ペアの中では最も高スワップの通貨ペアでしょう。それだけだと夢のような投資ができそうに見えますが、そんなに甘くはありません。しかし、投資をする前からデメリットやリスクがはっきりと見えているので、それをうまく管理すれば利益を出しやすい通貨ペアだと思います。
1万通貨を運用するのであれば、必要証拠金は7万円少々です。この倍にあたる15万円程度があれば、ひとまず1万通貨を運用できるでしょう。15万円から始められる超高利回り運用、面白そうだと思った方は検討してみてはいかがでしょうか。