FIREを選択し、さらに海外移住を検討してみるのはあり?なし?【後編】
こんにちは、編集者Mです。FIRE(Financial Independence, Retire Early)を達成するためには、収入を増やす努力は重要です。が、それ以上に必要なことは、日々の支出を効果的に抑えること。それがFIREの成功のカギとなります。収入を増やすことはもちろん大切ですが、収入の増加には限界があり、また、増えた収入に応じて生活水準が上がってしまうことも少なくありません。そのため、支出を管理し、無駄を省くことの方が、長期的にはFIRE達成への近道となります。
こうした考えから、物価が安い国での生活を検討する方が増えています。物価が安い地域で生活することにより、生活費を大幅に削減できるため、FIRE後の生活をより安定させることが可能になります。また、異なる文化や環境の中での新たな生活は、FIRE達成後の人生に新しい刺激や楽しみをもたらしてくれるかもしれません。今回は、FIREを達成し、海外移住を考えている方に向けて、今すぐ始めるべき準備や計画の立て方、そして移住先としておすすめの国々についてご紹介します。
移住が『あり』か『なし』か。考える際には、目的地の物価、医療制度、言語の壁、ビザの要件など、多くの要素を考慮する必要があります。これらをしっかりと理解し、自分に合った場所で安心して生活できるよう、具体的に準備を進めていきましょう。
この記事の目次
1.FIREを達成した後、海外移住を実現するために必要な準備は?
FIREを達成した後、具体的に海外移住を実現するためには、いくつか準備しておくべき重要なことがあります。これらの準備をしっかりと行うことで、移住をスムーズに進めることができます。事前に行うべき具体的なステップについて、詳しくご紹介いたします。
1-1.FIREと併せ持っての海外移住をするための『情報収集』
海外移住を考える際には、移住先の情報を十分に収集しておくことが非常に重要です。観光で訪れるだけなら簡単な調査で済むかもしれませんが、その国で実際に生活するとなると、必要な情報は格段に増えます。
手続きや制度が日本と異なる場合も多く、トラブルが発生した際の対応方法や、どの窓口がサポートしてくれるかなど、さまざまな状況を想定して準備を進める必要があります。情報を集める過程で、自分には合わない移住先であることに気付く場合もあります。そのため、現地での生活を具体的にイメージしながら、しっかりと調査を行うことが大切です。
1-2.FIRE暮らしと海外移住のための『資金準備』
海外移住を計画する際には、必要な資金をあらかじめしっかりと準備しておくことがとても大切です。移住にはさまざまな費用が伴いますので、具体的にどのような出費が発生するのかを把握し、それに備えることが必要です。
まず、ビザの取得には費用がかかります。ビザの種類や申請手続きの内容によって、その費用は異なりますが、海外で長期間生活するためには、ビザの取得は避けて通れないステップです。
また、渡航費用も重要な出費の一つです。航空券の費用だけでなく、移動中に発生する諸費用も考慮する必要があります。現地に到着してからの初期費用も準備しておくことが求められます。例えば、滞在先がまだ決まっていない場合、暫定的にホテルに滞在するための費用が必要です。
さらに、現地での住居が決まった場合、デポジットが必要になります。これは、日本で言うところの敷金にあたるもので、入居時に前払いとして家賃と共に支払うことが多く、しっかりと用意しておく必要があります。また、ユーティリティーデポジットも忘れてはなりません。これは、水道光熱費の保証金として支払うもので、通常、後に返却されるものですが、最初に一定額を支払うことが求められます。さらに、現地での生活を始めるにあたっては、携帯電話やインターネットの契約にかかる費用も必要です。これらの初期費用に加えて、日々の食事や生活に必要なお金も準備しておかなければなりません。
このように、海外移住にはさまざまな費用がかかりますので、準備資金は予想以上に多く必要になることも考えられます。計画段階で想定している以上の資金を用意しておくことで、予期せぬ出費が発生した場合でも安心して対応できるようにしましょう。
1-3.海外移住するための『ビザの取得』について
海外に移住する際には、まずビザを取得することが不可欠です。渡航先の国によっては、永住ビザや就労ビザなど、さまざまな種類のビザが用意されていますが、その発行には特定の条件が設けられていることが一般的です。例えば、永住ビザを取得するためには、一定期間その国に居住していることや、特定の職業に従事していることが条件となる場合があります。
ビザの申請方法も国によって異なります。一部の国ではオンラインでの申請が可能で、手続きが比較的簡単に行える場合もありますが、例えばアメリカのように、ビザの発行が抽選で決定される国もあります。このように、申請のプロセスや条件は多岐にわたるため、渡航先の大使館や領事館のホームページを定期的に確認し、最新の情報を入手することが重要です。
特に、永住ビザや就労ビザに関する条件や申請手続きは毎年変更される可能性があるため、移住を検討している国の最新情報を常に把握しておくよう心がけましょう。
1-4.海外移住を具体化する前に、『体験移住』期間をお薦めします
FIREを達成し、海外移住を考えている方には、いきなり完全に移住するのではなく、まずは「体験移住」を試みることをお勧めします。体験移住とは、短期間で特定の国や地域に滞在し、実際の生活を体験することです。このステップを踏むことで、海外での生活が自分に合っているかどうかを確認することができ、移住後のトラブルを未然に防ぐことができます。
多くの人が、初めての海外移住に対して高い期待を抱いていますが、実際に現地で生活を始めてみると、「思っていたのとは違った」「現地の文化や生活習慣に馴染めない」「食事が自分に合わない」など、さまざまな問題に直面することがあります。こうした状況に陥ると、せっかくの移住が失敗に終わってしまう可能性もあります。そのため、完全移住を決断する前に、数ヶ月単位でその国や地域に滞在し、実際に現地での生活を試してみることが非常に有効です。
例えば、民泊や短期賃貸のアパートを利用し、地元の市場で食材を買ったり、公共交通機関を利用したりと、現地の生活をできるだけリアルに体験してみるのが良いでしょう。このようにして、自分がその環境に適応できるかどうかをじっくり見極めることが大切です。
短期間でも体験移住することで、通じては実際に生活する上での課題や違和感を事前に把握でき、完全移住をする際のリスクを大幅に軽減することができます。また、現地での生活が気に入れば、より安心して本格的な移住に踏み切ることができるでしょう。この準備段階を丁寧に行うことで、FIRE後の海外生活がより充実したものとなることは固いです。
2.日本人向け~FIRE達成後の海外移住に検討するべき国は?
FIRE暮らしで海外移住を検討する際には、どの国が自分にとって最適かを見極めることが重要です。ただ漠然とイメージで選ぶのではなく、それぞれの国がなぜおすすめなのか、その具体的な理由もみていきましょう。そのうえで、もっと自分にあう国があるのでは?と考えてみるのも発展的です。
2-1.マレーシア
移住先にどの国を選ぶか。FIRE後の暮らしを考える上で、マレーシアは非常におすすめの国のひとつです。アジア圏の中でも物価が比較的安く、また清潔感のある環境が整っているため、多くの著名人も移住先として選んでいます。
マレーシアは親日国としても知られ、日本人向けのサービスが充実しており、暮らしやすいという点も大きな魅力です。さらにマレーシアでは不動産を除きキャピタルゲイン税が課されないため、投資においてもメリットがあります。また、英語が広く通じるため、言語の壁を感じることなく生活を送ることができるでしょう。これにより、現地でのコミュニケーションがスムーズになり、日常生活やビジネスの場面でも非常に便利です。
ただし、マレーシアへの移住にはビザ(MM2H)を取得する必要がありますが、最近ではその取得条件が変更されました。新しい条件では、国外からの収入が月額100万円以上であること、そして年齢が35歳以上49歳以下であることが求められています。このため、移住を考えている方は、最新のビザ取得要件について大使館の情報を十分に確認し、計画的に準備を進めることが重要です。
2-2.タイ
タイは東南アジアの中でも物価が比較的安く、温暖な気候に恵まれているため、快適に暮らすことができます。特に、タイの首都バンコクは、ショッピングモールや娯楽施設が充実しており、便利で楽しい生活を提供してくれます。また、日本食やアジア料理を楽しめるレストランも豊富にありますので、食文化においても満足できるでしょう。
また、タイは親日国であり、日本人にとっても馴染みやすい環境が整っています。さらに、医療技術が高く、質の良い医療サービスを受けられる点でも安心です。これにより、健康面でも心配が少なく、快適な生活を送ることができます。
1つ注意すべきなのは、タイは英語の普及率が比較的低いため、現地での生活をスムーズに進めるためには、タイ語を学ぶ必要があります。現地の言葉を習得することで、日常生活や地元の人々とのコミュニケーションがより円滑になり、さらに充実した移住生活を実現することができるでしょう。
2-3.ベトナム
ベトナムは東南アジア圏の中でも物価が安く、暮らしやすい国として人気があります。特に、ベトナムは豊かな自然に恵まれており、海に面しているため、新鮮な魚介類が豊富です。食事の味付けも比較的あっさりしているため、多くの人にとって食べやすいという点が魅力です。
ベトナムは親日国であり、日本人のコミュニティも多く存在しています。このため、現地での生活においても安心感があります。日本語を話すスタッフがいる店舗や、日本人向けのサービスが整っている場所も多いため、生活がしやすいと言えるでしょう。ただし、ベトナムの医療機関は、日本とは異なり治療費を前払いする制度が一般的です。これには事前の準備と理解が必要で、医療サービスの利用にあたっては、現地の制度に慣れておくことが重要です。生活全般においては比較的快適ですが、こうした点についても十分に情報を集めておくことをおすすめします。
3.まとめ
FIRE=経済的独立・早期退職を達成しながら海外移住をすることが『あり』か『なし』か。日本人にとって海外移住は非常に魅力的な選択肢です。たくさんのメリットがある一方で、やはり住むには慎重な計画と準備が求められます。
海外移住の最大の利点の一つは、物価の安さです。多くの東南アジア諸国やその他の地域では、日本に比べて生活費を大幅に抑えることができるため、FIREを達成した資産を長期間にわたって有効に活用できる可能性があります。これにより、経済的な自由を維持しながら、より快適な生活を送ることができるでしょう。
また新しい文化や環境に触れることができる点も大きな魅力です。異なる国での生活は、多くの刺激を与えてくれると同時に、人生の質を高める経験となります。特に、気候の良い地域やリゾート地での生活は、健康や幸福感を向上させる要素にもなります。
しかし、注意点もあります。例えば、移住先のビザや滞在条件は国によって異なり、複雑な手続きや条件をクリアする必要があります。また、現地の言語や文化に適応することが求められ、特に英語の普及率が低い国では現地語の習得が重要となるでしょう。
医療制度の違いも考慮するべきポイントです。治療費の支払い方法や医療サービスの質が日本とは異なるため、現地の制度についての理解と準備が必要です。総じて、FIREを達成しながら海外移住をすることは、日本人にとって非常に魅力的な選択肢である一方で、リサーチと計画が重要です。『あり』『なし』自分のライフスタイルや目標に合った移住先を選べるならば『あり』です。そのためには十分な準備を整えることで、より充実した生活を実現することができるでしょう。

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