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600万円を突破したビットコインに今から投資するのはアリか?

    

コロナショックによって株式や投資信託などが軒並み下落し、FXの相場も乱高下するという不安定さを見てこれらの投資に対する危機感を感じ、ビットコインならば有事の時でも利益が伸ばせるかもしれないと考えた方もいらっしゃるかもしれません。

ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれる特性もあることから単なる投資先としてだけでなく、国の情勢不安など何か問題が起きた時の資産の避難先と選ばれるようになってきています。このため、コロナショック後に経済の悪化が起こったとしても、うまくいけば大きく稼ぐことが可能です。

しかし、ビットコインは何も知らずに手を出すと大きく損をするリスクがあるので、メリットやデジタルゴールドとしての特性を解説するとともに、資産運用のポートフォリオへの組み込み方もお教えします。

1.ビットコインは今でも投資先として有望か

ビットコインの登場当時は価格が急騰したことで投資先としての人気を得ていましたが、世界的に有事の状況となったコロナショックにより、再びビットコインに目を向ける方も多くいらっしゃいます。そこで、ビットコインは今でも投資先として有望なのか、元々持っているメリットから探っていきましょう。

1-1.投資先としてのビットコインのメリット

ビットコインの最低購入単位は取引所によって違いがあるものの、1,000円以下の少額投資が可能です。投資初心者の方はいきなり多額の資金を1つの投資に投入するのはリスクが大きいので、カチケンでは少額投資ができる投資を推奨しており、そういった意味ではビットコインは有望な投資先であるといえます。
また、ビットコインは株式やFXのように市場が休むこともないので、土日祝日関係なく24時間365日取引可能というメリットもあります。

1-2.発行主体となる中央管理者がいない

ビットコインには銀行などの中央管理者が存在していません。これがなぜメリットになるのかというと、円やドルなどといった法定通貨は発行主体の国が破綻すると価値を失ってしまいますが、ビットコインは中央管理者がいないので、発行主体が破綻することによる価値の喪失リスクがありません。
つまり、金融政策など国の政治や情勢の影響を受けにくいため、通貨としての価値がある程度担保されていると考えることができます。

1-3.特定の国の情勢に左右されない

円やドルなどの法定通貨は中央銀行によって発行され、通貨としての価値は政府によって保証されています。そのため何らかの要因で情勢が不安定になると、法定通貨の価値は下落してしまいます。
しかし、ビットコインは円やドルなどの法定通貨と違い、発行や価値の保証を行う機関がないため、特定の国の政治情勢や経済状況に左右されにくいという特徴を持っています。この特徴のおかげでテクニカル指標に素直に反応しやすい傾向があるため、比較的チャート分析しやすいというメリットがあります。

1-4.分散投資に利用できる

株式や投資信託、FXなどに分散投資している方は珍しくなく、特定の国の経済状況が悪化するというのであればリスクヘッジとして有効ですが、コロナショックの場合は世界全体の経済が落ち込む状況となったために非常に多くの投資が軒並み落ち込む結果となり、分散投資の効果はかなり薄い状態となってしまいました。
しかし、ビットコインは国や金融機関などの発行主体に依存しないため、平常時だけでなく有事の時にも有効な分散投資の1つとして利用できると考えられます。

先に挙げた4つのメリットから、ビットコインは投資先として未だ健在だといって良いでしょう。ただし、それは登場当初のような価値の暴騰によるものではなく、デジタルゴールドとしての特性によるものである意味合いが強くなっています。

2.「デジタルゴールド」と呼ばれるビットコインの特性

なぜビットコインが「デジタルゴールド」と呼ばれるのか、その意味と特性を知ることで、ビットコインがコロナショック後に起こると予想される世界的大不況に耐えうる投資かどうかが見えてきます。

2-1.ゴールドはインフレ、デフレの両方に耐えうる資産

ゴールドは希少性の高さから、商品価値が上昇するインフレ時に現金よりもパフォーマンスの良い資産になり得るため、「インフレに強い」といわれています。
しかし、実はゴールドには商品という側面だけでなく、「通貨」という側面もあります。このため、円やドルなどといった法定通貨の発行元であり価値を保証している国が信用不安に陥ることや、政治情勢の悪化などといった状態になると、政府を発行主体としないゴールドが代替的な通貨として買われる傾向があります。
これはデフレの時にも起こるケースがあることから、ゴールドはインフレ期には「商品」として価値を上げ、デフレ期には「通貨」として価値を上げる可能性がある資産なのです。

2-2.世界的低金利はゴールドの価値を上げる

ゴールドの価値は、コロナショック後に起こると予想できる世界的な定期金利環境において、さらに魅力が増すと考えられます。
なぜならば、以下のグラフが示すように高金利の状況では利息が発生する債券などが好まれますが、低金利で実質利子率が下がるとゴールドの価格が上昇しやすい傾向があるからです。

【出典】COIN POST「デフレでもゴールドや仮想通貨ビットコインが魅力的な理由|コロナの経済影響にも物議」

【参考】COIN POST「デフレでもゴールドや仮想通貨ビットコインが魅力的な理由|コロナの経済影響にも物議」

つまり、ゴールドはコロナショック後の大不況で価値を上げる可能性があるということです。

2-3.ビットコインが「デジタルゴールド」と呼ばれる理由

ここまではゴールドがなぜ投資先として人気があるのかを解説してきましたが、ビットコインとゴールドにはどのような関係があるのでしょうか?
ビットコインは総発行枚数が予め決められていて、法定通貨のように発行機関や国の判断で新規発行ができないため、需要が増えても供給が増えないことから希少性が保たれる仕組みとなっています。
この特性ゆえに、ビットコインはゴールドと同様に需要が増せば増すほど希少性が上がって価値が上昇していく可能性があるため、「デジタルゴールド」と呼ばれています。

2-4.ビットコインの投資先としての本当の価値

ビットコインは圧倒的なボラティリティによる利益も魅力的ですが、投資先としての本当の価値はデフレにも耐えうる「デジタルゴールド」としての特性にあります。
しかも、ビットコインは2020年の5月に半減期を迎えたことでマイニング量が減り、インフレ率が2%未満に低下していることから5月の半減期前よりも価値が安定していくと考えられます。
以上のことから、ビットコインはデジタルゴールドとしての地位がより強く確立されていき、コロナショック後に来ると予想される不況にも耐えうる資産としてのポテンシャルが期待できます。

3.負け組にならないために知っておくべき5つのデメリット

ここまでに述べた通り、ビットコインは投資先としての価値や資産としてのポテンシャルがあると考えられますが、もちろん良いことばかりではなくデメリットもあります。
投資の基本として、その投資のメリットだけでなくデメリットもしっかりと理解しておくことが勝ち組の条件でもあるので、負け組にならないためにビットコインの5つのデメリットを学んでおきましょう。

3-1.ハッキング被害によるビットコインの流出リスク

ビットコインに使用されているブロックチェーンはデータ改ざんのリスクが低いという特徴があります。しかしビットコイン自身は不正アクセスに強くても、取引所がハッキングされることでビットコインが流出した事件が今までにいくつか報告されています。
取引所自身もハッキング被害に遭わないための対策は常に行っていますが、100%安全だといえるセキュリティは存在しないため、自分自身でしっかりとビットコインを管理する必要があります。
そのための対策として、所有しているビットコインを取引所やネット上にあるウォレットには置かずに、オフラインで管理できるコールドウォレットの使用を推奨します。

3-2.取引所が倒産するリスクがある

ビットコイン関連の法整備は世界的に進みつつあり、取引所の体制もかなり整えられてきていますが、世間的な信頼レベルは既存の銀行や証券会社などの金融機関よりもまだ低いといえる段階で、取引所の経営が悪化して倒産してしまうリスクがあります。
従って、もしビットコインの取引をしている取引所が倒産してしまい、そのまま事業の引受先が現れなければ、その取引所に預けていたビットコインを失ってしまう可能性があります。

3-3.暗号資産同士の分散投資は効果が薄い

ビットコインを持つならイーサリアムやリップルなどといった暗号資産も保有したいと考えるかもしれませんが、イーサリアムやリップルなどのビットコイン以外の暗号資産はビットコインの価格に連動して価値が上下するので、暗号資産市場全体が上昇傾向にある時は良いのですが、下降傾向になるとビットコインの下落を皮切りにあらゆる暗号資産の価値が下がるというリスクがあります。
このため、暗号資産同士の分散投資はあまり効果がないといえるので、まずはビットコインだけに投資した方が賢明でしょう。

3-4.値動きが激しい

ビットコインは大口の投資家が売買を行うと、一気に価格が変動するという特徴があります。また、価格変動が一定の基準を超えた時に強制的に取引をストップする制度もないため、価格の上下にこれといったボーダーラインがないことから、ボラティリティが非常に激しいという特徴もあります。
こういったビットコインの性質を利用して上手く波に乗れば、一気に利益を伸ばせるチャンスがある反面、一気に資産を失う危うさもあります。

3-5.課税率が高い

株式投資や投資信託、FXや不動産など投資で得た利益は課税対象となり、それはビットコインの取引によって得た利益も例外ではありません。
しかもビットコインは他の投資に比べて課税率が高い傾向があるため、節税の面ではデメリットが大きいといえます。
例えばFXの場合は税率が約20%で、損失が出ても3年間の繰り越し控除ができます。しかしビットコインは稼げば稼ぐほど税率が上がっていくうえに、損失を翌年に繰り越すことも不可能です。
従って、ビットコインに投資をするならNISAなどの節税制度を利用できる投資信託と併用し、ビットコインによる利益額や損失額をあらかじめ決めておき、目標に到達したら節税のためにいったん売却するなどといった対策が必要になります。

4.勝ち組しか知らないビットコインを資産運用ポートフォリオに組み込む時のポイント

ビットコインはここまでに述べた通り他の金融商品との相関性が薄いため、分散投資の1つとしてポートフォリオに組み込む価値はあります。
ただし、何も考えずに購入してしまうと負け組まっしぐらとなってしまう可能性が高いので、勝ち組しか知らないポイントをよく理解してから行動してください。

4-1.ビットコインを一気に大量購入しない

コロナショックなどの要因によって金融市場が下落している、または下落する見込みがあるからといってビットコインを一気に大量買いしないようにしましょう。
ビットコインは有事の時に資産の逃避先として選ばれるようになってきているため、どこかの国が情勢不安に陥った時に価格が上昇することは度々ありました。
そのため、コロナショック関連でも同様の動きが起こると考えて大量買いを考える方がいらっしゃるかもしれませんが、実はコロナショックによってあらゆる金融商品が下落した時に、ビットコインは上昇どころか他の金融商品と同様に一時的な下落となりました。
コロナショックがもたらすのは特定の国の不況ではなく世界的な不況であることを考えると、コロナショック以前のセオリーがそのまま通用するとは限りません。
以上のことから、ビットコインを購入するなら様子を見ながら慎重に、少しずつ買い足す方が良いでしょう。

4-2.余剰資金で運用することが鉄則

ビットコインに限らず、どんな投資でも日常では使う予定のない余剰資金で運用することが鉄則です。
投資で利益を得るためには冷静な判断力が不可欠ですが、生活費など使う予定のある資金を投入してしまうと「絶対に勝たなければならない」と無理な投資をしてしまい、逆に損失を被ってしまうケースが多々あります。
そうなると損失を取り戻そうとさらに資金を投入してしまったり、最悪の場合生活が立ち行かなくなってしまい、資産形成をするどころではなくなってしまいます。
特にビットコインは高いボラティリティによる多額の利益がかなり魅力的であるため、勇んで多額の資金を一気に投入した後にビットコインの価値が急落してしまい、地獄を見る方が後を絶ちません。
ビットコインはハイリスクハイリターンの投資であることを理解して、まずは数千円程度の少額投資から始め、ビットコインとはどういったものなのか実践で学ぶところから始めた方が安全です。

4-3.レバレッジ取引はしない

ビットコインは現物取引以外にFXと同様に、レバレッジ取引が可能です。レバレッジとはより多くの利益を得るためのブースターのようなものですが、その分損失の増加率にも拍車がかかるというデメリットもあります。
そのため生活資金を失う投資家を量産しないために、日本国内のビットコインにおけるレバレッジ取引の倍率は4倍という制限が設けられていますが、それでもボラティリティが高いビットコインの利益を4倍に伸ばせるのですから、魅力は十分あると考えられます。しかし、レバレッジ取引は現物取引と違って利益がマイナスになる危険性があり、手持ちの資金以上の損失が出る可能性があるため、ビットコインでのレバレッジ取引は推奨しません。
それよりもまずは現物取引でビットコイン投資に慣れておき、レバレッジ取引はテクニカル分析など利益を出すために必須となる知識を身に付けてからチャレンジする方が、大きな損失を被るリスクを軽減できます。

4-4.一次情報から情報収集する

ビットコインは海外を中心に開発されているため、ビットコインに関する様々な最新情報は英語発信が一般的です。そのため、ブログやツイッターなどには翻訳した情報があげられていますが、間違った英語解釈が拡散されていることが珍しくありません。
このため、できる限りビットコインのプロジェクト公式ページやフォーラムから、Google翻訳を利用するなどして一時情報を入手した方が、情報の誤りも少なく比較的安全だといえます。
また、そうすることで誰が情報を発信したのかも確認できるので、誤った情報に振り回されにくくなるメリットがあります。

4-5.売却戦略を考えておく

ビットコインをいつ買っていつ売るかは個人の自由です。ただ、ビットコインは長期間保有しても株式投資やFXのように利息による利益は得られませんし、購入当時よりも価値が下がることも珍しくありません。
従って、ビットコインで利益を得るためには買値と売値の価格差による利益を得るしかないため、例えばコロナショック後に来ると予想される不況によって値上がりし、150万円まで高騰した時点で売るなど、どの時点で売却するかは常に考える必要があります。

5.まとめ

ビットコインは高いボラティリティによる大きな利益だけでなく、デジタルゴールドとしての特性から資産価値も上がっていく可能性がある投資です。
ただしリターンが大きい分リスクも大きいため、本記事でビットコインのメリットとデメリット、勝ち組になりたいなら押さえておくべき資産運用のポイントをしっかりと理解してから購入しましょう。