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「割安感」「割高感」トレードは高勝率!投資対象の見つけ方と実践方法

    

株やFX、暗号資産などの相場には「割安感」「割高感」といった相場が売られすぎたり買われすぎたりする局面があります。投資家にとってこれは大きなチャンスで、割安、割高になっている金融資産を売買することで利益を上げられる可能性は高く、勝率の高さゆえに実践している投資家は多くいます。

当記事では、株やFX、暗号資産など値動きを利用して利益を狙うことができる投資において、割安もしくは割高を利用したトレード術について解説します。そのメリットやリスクについても解説しますので、短期売買で利益を上げたい方はぜひご一読ください。

1.「割安感」「割高感」が狙い目である理由

短期トレード主体の投資家の中には、「割安感」「割高感」を投資判断として重視している人たちがいます。特に株ではその傾向が強く、PERやPBRといったように割安感を知るための指標もあります。この「割高感」と「割安感」がなぜ狙い目なのか、まずはその理由について解説します。

1-1.「割安感」「割高感」とは何か

「割安感」とは、本来の価格と比べて実際の株価やレートが低い状態のことです。過小評価されている状態で、通常は買い場と判断されます。逆に「割高感」は実力よりも株価やレートが高すぎると判断できる状態のことで、売り場と見る投資家が多くいます。

1-2.相場が行き過ぎる理由

株であれ為替であれ、相場が健全に機能している時は需要と供給のバランスが常に保たれているので、アダム・スミスが定義した「神の見えざる手」によって常に適正価格になるはずです。それにもかかわらず、実際の相場では売られすぎや買われすぎといった局面は頻繁に発生しており、そこに「割安感」や「割高感」が発生します。

なぜこうした値動きが起きるのかについては、さまざまな理由が複雑に関わっています。トレンドが発生して市場参加者の大多数が一方向にトレードをしていることや、アルゴリズム取引といってAIが自動的に売買する際には順張りトレードが多いので、相場を一方向に動かしやすいといわれています。

1-3.相場の歪みはいずれ調整される

相場に必ず発生する割安や割高の局面が投資家から注目されるのは、こうした相場の歪みはやがて調整される力が働くことを知っているからです。もちろんすべての歪みがすぐに調整されるわけではありませんが、長いスパンで見るとほとんどの相場が歪んだとしてもやがて調整されています。

割安、割高を狙っている投資家は、その行きすぎた状態にある価格で仕込んで、調整されたところで利益の確定を狙っているわけです。

筆者が投資の勉強を始めた頃には、こうした調整を「雑巾絞り」のたとえで学びました。雑巾を強く絞れば絞るほど、手を離すと強い力で雑巾が元の形に戻ろうとします。軽く絞っただけだと戻りも緩いですが、きつく絞ると強い力で戻る、というわけです。

1-4.必ずしも調整が起きるとも限らない

行きすぎた相場は高い確率で調整されますが、これが必ずしも起きるとは限らないところが相場の厄介なところです。例えば、2022年3月頃から起きている超円安もそのひとつです。特に為替には回帰性といって同じレートに戻ってくる法則があるので、超円安が進み始めた頃には多くの投資家が逆張りトレードをしました。ドル円であれば売りポジションを建てて円安が調整されるのを待っていたわけです。

しかし、実際には2022年6月時点でもまだ超円安は終わっておらず、むしろさらに円安が進行しています。ここで調整を信じて売りポジションを仕込んだ投資家の多くは傷つき、高額の損切りを余儀なくされた投資家も多かったことと思います。

株で暴落が起きたとしても回復すると信じるのであれば底値を拾っていくべきですが、そのまま株価が戻らず、ひどい場合には経営破綻してしまうといったこともあります。

行きすぎた相場には必ず、何か理由があります。その理由をしっかりと理解した上で逆張りトレードをするのが基本です。

2.割安、割高銘柄の見つけ方とおすすめ戦術

割安、割高の状態から利益を狙っていくには、割安、割高状態になっている投資商品を見つける必要があります。株やFX、暗号資産など投資商品はさまざまですが、こうした幅広い投資商品から割安、割高になっているものの見つけ方と見つけた際にできるおすすめの戦術を解説します。

2-1.(全商品共通)過去の高値圏、安値圏を比較する

割安感、割高感を知るのに最も簡単なのは、過去の値動きから今の価格が割安なのか割高なのかを知る方法です。FX界では超円安がメイントピックになっている昨今ですが、ドル円をはじめユーロ円などのクロス円通貨ペアはいずれも割高感が続いています。それがいかに強いものであるか、チャートを見ても明らかです。

こちらはドル円の2006年から2022年までの週足チャートです。2007年と2015年125円付近の高値がありますが、2022年の超円安はこのダブルトップをあっさりと上抜けしています。一度125円の付近でもみ合う局面があったのは、過去の高値が意識されて売りを入れた投資家が多かったからでしょう。しかしそれを突破したのですから、この円安は異常といえます。

次に、こちらは同時期の日経平均株価です。

少しずつ上値を切り上げながら緩やかに上昇トレンドを維持していますが、2021年に2回ほどつけた3万円超えが高値として機能して、その後は3万円台に到達しない展開です。もし今後3万円を目指すような動きがあれば、そこは強い売り場として機能することでしょう。

2-2.(全商品共通)オシレーター系チャートを使う

オシレーター系チャートとは、相場の過熱感を知るために用いられるテクニカルインジケーターです。有名なものだとRSIやストキャスティクスなどがあります。これらはいずれも上が買われすぎ、下が売られすぎを示すという、とてもシンプルなチャートです。

それでは実際に見ていただきましょう。こちらは、ユーロドル(EUR/USD)の長期チャートです。下に表示しているのがオシレーター系チャートの中でも人気が高いRSIです。

ユーロドルは長期的にレンジ相場が続いているので、見事にレートとRSIの連動性が見られます。RSIが高くなる(つまり買われすぎ)と売りが強くなって下落、そして今度はRSIが低くなる(つまり売られすぎ)とレートも上昇しています。おそらく多くの投資家がユーロドルについては割安感と割高感を重視してトレードしているのでしょう。こうした長期レンジ相場では特に割安・割高を重視するトレードが機能します。

2-3.(全商品共通)ギャップアップ、ギャップダウンを探す

ローソク足チャートには、たまにギャップアップ、ギャップダウンが示現することがあります。それぞれ日本語では「窓」とも呼ばれるもので、取引開始のタイミング(株であれば寄付きなど)で大きく値が動いて前回の終値から値が飛んでしまう現象のことです。

こちらは、新薬ベンチャー企業「アンジェス(4563)」の株価チャートです。

黄色の線を引いたところでギャップダウンが発生していますが、やがて同じ水準まで戻っているのが分かります。

ローソク足がつながらず飛んでしまうほどの値動きなので、ギャップアップ(上に窓が開く)だと割高だと意識される可能性が高く、逆にギャップダウンだと割安だと意識されやすくなります。

そのため、ギャップアップが起きるとローソク足が飛んだ起点のところにまで値を戻しやすく、ギャップダウンの場合も同様です。これを日本語では「窓埋め」といいます。先ほどのアンジェスの株価では、ギャップダウンと窓埋めが起きたというわけです。

2-4.(株限定)PERから調べる

ここで解説するPERは、株限定の手法です。PERとは株価収益率のことで、1株あたりどれだけの利益を出しているかを示す指標です。PERが低い場合はその企業が過小評価されている、つまり株価が割安の状態にあると判断されます。逆にPERが高いとすでに株価が過大評価になっているとして売られやすくなります。

一般的にPERは30倍から40倍程度が適正といわれているため、これより低いと割安、高いと割高と判断する目安になります。

2-5.割安、割高を見つけた時のおすすめトレード戦術

割安感や割高感のある投資商品を見つけた時のトレードは、逆張りの一択です。そろそろ相場が反転するのではないかという予測のもと、上昇相場であれば売り、下落相場であれば下げ止まりに期待する買いです。

3.割安、割高を狙うトレードのメリット

割安、割高を狙うトレードには主に3つのメリットがあります。これらのメリットは、特に逆張りトレードを得意とする投資家にとってかなり有用なものです。

3-1.相場が反転するタイミングを読みやすい

割安や割高という認識が市場全体に広がると、多くの投資家がそれを意識して相場の反転を見込むようになります。それで逆張りをする投資家が増えるとトレンドが転換し、反転しやすくなります。つまり、割安や割高は相場が反転する理由になりやすいため、トレードに役立てることができます。

3-2.成功すると利益が大きい

逆張りトレードは相場変動の大部分を取ることができるため、成功すると利益は大きくなります。順張りはすでに相場が動いている方向に沿ったトレードをするため、トレンドが始まってからエントリーするまでの分は取れません。逆張り投資家の多くは利益が大きくなることにメリットを感じているので、割安、割高を利用したトレードはそのメリットを享受しやすいでしょう。

3-3.再現性が高い

割安感や割高感が意識されてからの値動きは、これまでに数えきれないほどあります。多くの投資家もそれを経験し、トレードにいかしたことがあるはずです。それだけ頻発している現象とあって多くの投資家は割安感や割高感がある時にはどうするべきなのかを知っているので、再現性がとても高いです。

今後も発生する可能性大なので、当記事で解説しているトレードが機能する回数も多いことでしょう。

4.割安、割高を狙うトレードのデメリット、リスク

割安、割高を狙うトレードは成功する確率が高く、そして成功した時の利益は大きいのですが、その一方でデメリットやリスクもあります。初めてこのトレードを実践する方は、以下の3つのポイントをしっかり理解しておいてください。

4-1.「割安感」「割高感」が機能しないことがある

割安感や割高感というのは、テクニカル的に明確に出ているシグナルではありません。人間が感覚や雰囲気で感じ取るものなので、山勘トレードの域を出ないとの指摘もあります。そのため割安感があるからといって安易にエントリーするとさらに下値を探る動きをしてしまい、含み損を抱えることもあります。逆に割高感で売りエントリーをすると、踏み上げられる可能性もあるわけです。

4-2.特に暗号資産では機能しないことが多い

株やFX(外為取引)は、どちらも伝統があるため過去の値動きにも豊富なデータがあります。そのため「過去にこうなったから、今回もこうなる」という意識が働きやすく、割安感や割高感が機能しやすい特性があります。

一方で新しい資産であり、値動きが荒いことで知られる暗号資産では機能しないことが多く、割安であっても果てしなく売られたり、逆に割高から大きく値を上げることがしばしばあります。まだまだデータが少ないことや、資産としての価値についての意見が分かれている状態なので、割安感や割高感といった従来からの概念が通用しない部分があります。

4-3.失敗すると損失が大きくなる

割安、割高を利用するトレードだけに限りませんが、逆張りは利益が大きくなる一方で失敗した時の損失は大きくなります。相場がそこで反転すれば良いのですが、反転せずにそのままトレンドが発生して逆行してしまうと大きな損失になります。割安、割高だからといって相場が止まるとは限らないので、このリスクは最もしっかりと留意しておく必要があるでしょう。

5.まとめ

相場に必ずある「割安感」「割高感」をトレードに役立てて利益につなげる方法について解説しました。本当に頻繁に見られる現象なので、当記事の戦術を身につけて勝率アップにお役立てください。