今さら聞けない投資信託の基礎知識と多くの専門家が推奨するワケ
年金の不足や収入への不満、将来も今の仕事があるとは限らない不安など、お金に関する悩みが尽きることはありません。そんな中で起こったコロナ騒動での収入減少による生活への打撃で、将来何が起きても大丈夫なように経済的な準備をしておく重要性を強く感じた方は大勢いらっしゃるでしょう。
そのために投資を検討する方も多くいらっしゃいますが、株式投資やFX、不動産投資など投資先にはかなりの種類があるので、何を始めれば良いか分からないとお悩みの声をよく耳にします。
そこで、全くの投資未経験者の方が今から始めて、何があってもお金に困らない生活が望める投資とは何か、カチケン民の方だけにお教えします。
この記事の目次
1.投資未経験者が「今」から始めるべき投資とは?
コロナショックを皮切りに、今の収入源がこれからの安定している保証はないことをまざまざと見せつけられ、他の収入源を確保しておくことの重要性を改めて思い知らされる結果となりました。年金や将来の収入の不安に対する備えとして考えられる収入源の有力候補が投資ですが、投資未経験の場合はどの投資をしても良いわけではありません。
では、投資未経験者の方が「今」から始めるべき投資とは何か、具体的に解説していきます。
1-1.初期費用がかからない投資を考える
投資の中ではポピュラーである株式投資や不動産、FXはある程度まとまった資金が必要になるうえに、利益をあげるためにはなんとなくの勘で投資をするのではなく、専門知識と経験が必要になります。
従って、初期費用がかかり、なおかつ多岐にわたる知識や経験が必要になる投資は、今まで投資をしたことがない初心者の方向きではないと考えられます。
ただし、先に挙げた投資は絶対にやってはいけないというわけではなく、FXの場合は1,000通貨単位の取引を5万円程度の少額投資から始められるので、常に必要な勉強を怠らないのであれば試してみる価値はあります。
また、不動産投資は自分で物件を購入するにはローンを組む必要があるうえに、物件や入居者の方の管理を自分で行うなど大きな資金に加えて手間も必要になりますが、J-REITという不動産投資信託であればプロに運用を任せるかたちで10万円以下の資金で投資できるので、検討してみるのも良いでしょう。
いずれにせよ、投資は含み損を承知で利益を増やしていくものであるため、投資初心者の方の場合は初期費用をあまりかけないことが大事なポイントです。
1-2.長期投資を検討する
FXのスキャルピングやデイトレード、目の前の利益を目的とした株の売買などの短期投資は、一回の取引期間が短い分大きな利益にはなりにくく、配当やスワップによる収入を得られないという特徴があるため、長期的な目線で見た資産形成に向いているとは考えにくいといえます。
なぜならば、投資での利益には金融商品の売買で得られるキャピタルゲインと、配当やスワップによる利益であるインカムゲインがあり、短期投資で得られる利益は主にキャピタルゲインとなるからです。
資産形成の目的で投資をするなら、株価や為替の上下に関係なく長く保有することで得られるインカムゲインは、資産を大きくしていくうえで非常に重要になるため、長期投資を検討する必要があります。
ただし、お金を動かす感覚を知るのは投資家として重要なことなので、そのための経験として短期投資を試してみるのは良いでしょう。
1-3.投資未経験者が「今」から始めるべき投資
ここまでに述べたことから投資未経験の方が「今」から始めるべき投資というのは、「初期費用がかからない」ことと、「長期投資が可能」という2つの条件を満たすものであるといえます。
これに該当する投資として、投資信託が向いていると考えられます。
2.投資信託が投資未経験者に向いている理由
投資信託が投資未経験者の方に向いているのは、1章で述べた2つの条件を満たすこと以外にも理由があります。
2-1.運用をプロに任せられる
株式投資やFX、不動産投資などは基本的に自分自身で運用することになります。しかし、継続的に利益を出し続けるためにはその投資の基礎知識やチャートの見方、様々な分析手法などあらゆる知識が必要になるため、長い時間をかけて継続的に勉強し続けることが必須条件です。
しかも、勉強したからといってすぐに稼げるようになるわけでなく、学んだ知識やテクニックを実践で使用し、試行錯誤するという経験を積み上げることで徐々に勝てるパターンが確立されていくため、資産を大きくしていくにはそれなりの苦労が伴います。
一方で投資信託はプロに運用をお任せするので、継続的な勉強や試行錯誤、情報収集などといった手間を省くことができるため、比較的楽をして投資をすることができます。
2-2.少額投資が可能
投資信託は株式投資などと同様にまとまった資金が必要であると考えている方がいらっしゃいますが、月々数千円程度の少額拠出で積立投資が可能なものもあります。
資産形成の秘訣は無理のない範囲での投資が秘訣であり、自身の家計状況に合わせて毎月10,000円拠出して、ボーナスが出た月は30,000円拠出するなどといった対応ができる投資信託は、これから資産を増やしていきたい初心者向きの投資であるといえます。
2-3.分散投資でリスクを軽減できる
株式投資は成長性や将来性を見込んだ企業に資金を投じることが一般的ですが、何らかの要因で国や世界の経済状況が悪化すると、特定の対象や金融商品に投資していた場合の利益が減る、またはマイナスに陥ってしまうリスクが大きくなることがリーマンショックやコロナショックで実証されています。
それに対して投資信託は世界中の様々な国や金融商品に投資できるので、ある金融商品の価格が下落しても他の金融商品での補填ができますし、世界的に経済が低迷したとしても一部の国が上昇し始めることで、投資している金融商品の一部も持ち直していく可能性は十分あります。
以上のことから、分散投資によるリスク軽減が可能である投資信託は初心者であるなしに関わらず、有望な投資先の1つとして考えて良いでしょう。
2-4.節税制度が利用できる
投資となると利益を増やすことに集中しがちですが、資産形成のためには支出を減らすことも重要であるため、節税は投資にもかなり有効です。
投資信託で利用できる節税制度は、以下の4つが挙げられます。
2-4-1.NISA
NISAは年間120万円までの投資運用益が5年間非課税になる節税制度で、5年間の非課税枠は期限を迎えると次の期間に持ち越すことができます。
ある程度まとまった資金を投じて投資をしたい方や、国内外の株式や投資信託など様々な金融商品に積極的に投資したい方に向いているといえます。
2-4-2.つみたてNISA
つみたてNISAは、年間40万円までの投資運用益が20年間非課税になる節税制度です。
NISAのように非課税枠を次の期間に持ち越すことはできませんが、一つの非課税枠の期間がNISAの4倍もあるため、このことについてはあまり気にする必要はないでしょう。
それよりも気にするべきなのは、年間にいくら拠出できるかです。
年間で40万円以下の拠出しかできない方がNISAをすると、せっかくの非課税枠を無駄にしてしまう可能性があります。そういった方はつみたてNISAの方が無駄なく効率的に節税でき、少額から積立投資を始めたい初心者向きであるといえます。
また、投資信託やETFに投資したい人にも向いているとも考えられます。ちなみにETFとは東京証券取引所などに上場している投資信託のことで、日経平均株価や東証株価指数などの動きに連動するという分かりやすさで、信託報酬の安さと運用の透明性が比較的高いことで注目されています。
2-4-3.ジュニアNISA
ジュニアNISAの対象年齢は0歳から19歳で、年間80万円までの投資運用益を5年の間非課にできます。子どもの教育資金を積み立てるなど様々な用途がありますが、勝ち組の人間になるにはお金の知識と投資のスキルが非常に重要なので、こどもの将来のために投資教育として運用させるのも良いでしょう。
基本的に18歳までは引き出すことはできないので、そこには注意が必要です。
2-4-4.iDeCo
iDeCoの掛金は国民年金の加入状況で異なりますが、月5,000円からの少額拠出が可能であるうえに、運用期間中はずっと運用益が非課税となります。さらに、掛金は全額が所得控除の対象であり、積立金の受け取り時は税制優遇もあるため、高い節税効果が見込めます。
このことから、老後のための積立投資をしたい方はもちろん、所得税や住民税などの負担を少しでも軽くしたい方にも向いているでしょう。
ただし、iDeCoは基本的に自分で年金を作ることが目的であり、60歳以降でないと引き出しは不可能であるため、緊急時に途中引き出しをして生活費などとして使うことはできません。
3.投資初心者が投資信託を運用するなら「つみたてNISA」を利用しよう
投資信託で利用できる節税制度をいくつかご紹介しましたが、投資初心者の方には「つみたてNISA」を推奨します。その理由を以下に詳細に解説します。
3-1.少額投資ができる
通常のNISAは年間120万円の拠出まで非課税になるため、年間100万円以上拠出できないとせっかくの非課税枠がもったいないことになってしまいます。
しかし、長期投資はできる限り早い時期から始めた方が利益が大きくなりやすく、100万円の資金が貯まるまで積立投資を見送ってしまうと、それだけ資産を増やす機会を逃すことにつながってしまいます。
そこで登場するのがつみたてNISAです。つみたてNISAの非課税枠は年間40万円までであることから少額投資にも対応できるので、100万円などまとまった資金を用意できない方でも無理のない範囲から投資をスタートできます。
例えば具体的な投資方法として、まずは節約で月々3万円の資金を作り、年間40万円の範囲で拠出を徐々に増やしていくという方法があります。
投資初心者の方の中には将来のためだからと無理な積み立てをしまい、日常生活に必要なお金を切り詰めすぎて現在の生活が貧乏になってしまう方や、身の丈に合わない拠出で資金繰りに困ってしまう積立貧乏になるケースがあります。
カチケン民は賢くお金に困らない生活を手に入れることが基本なので、身の丈に合った投資から始めれば問題ありません。
3-2.積立投資に適した銘柄を選びやすい
積立投資を始めようとしても、世界中には膨大な数の投資信託や企業の銘柄などがあるため、どこに投資をすれば良いのか分からず迷ってしまい、結局選べずに積立投資をスタートできていないというケースが多々あります。
つみたてNISAは金融庁が厳選した投資信託やETFから投資対象を選ぶため、投資初心者でも安心して積立投資を始めやすいメリットがあります。
3-3.必要な時に引き出せる
世界経済は常に安定しているわけではなく、リーマンショックやコロナ騒動のように何らかの要因で経済が不況に陥り、それが原因で収入が不安定になってしまって別の収入源が必要になる時があります。また、何か事業を始めたいなど自分がやりたいことのためにまとまったお金が必要になる可能性もあります。
そういった時に、NISAやつみたてNISAであれば必要な時に自由に引き出せるため、老後の資金のために絶対に60歳以上になるまでは引き出さないという理由でもない限り、有事の時の生活資金としても役に立つNISAを推奨します。
4.損をしない賢い投資信託の選び方
投資信託で賢く資産形成するためには、損をしないファンド選びが肝心です。
これからつみたてNISAを利用して積立投資を始める方は、以下に解説する投資信託の種類と、初心者におすすめのファンドをぜひ参考にしてみてください。
4-1.投資信託の種類
投資信託には大きく分けて、以下の3つの種類があります。
4-1-1.インデックスファンド
インデックスファンドは日経平均株価や東証株価指数などといった指数と連動した運用を行う投資信託のことで、幅広い銘柄に分散投資する効果が得られるとともに、日経平均株価などの指数情報はニュースでもチェックしやすく、値動きが把握しやすいというメリットがあります。
ただし指数と連動した動きをするということは、市場平均以上の利益を得ることは難しいということでもあります。
4-1-2.アクティブファンド
アクティブファンドは日経平均株価や東証株価指数といったベンチマークよりも高い収益を得ることを目的としており、運営担当者となるファンドマネージャーが運用方針や相場観にもとづいて投資先となる銘柄を選別し、運用します。
インデックスファンドと違って銘柄を絞り込むことから大きなリターンが期待できますが、相場の状況によっては損失が大きくなるリスクもあります。
また、どれほどのリスクをとってリターンを得るのかなどという運用方針や、どのような銘柄を選ぶかという判断は、ファンドマネージャー個人の考え方が大きく影響するところもあるため、大きな利益を得るかどうかはファンドマネージャーの腕次第ともいえます。
4-1-3.バランスファンド
バランスファンドは国内外の株式や債券、不動産投資信託であるREITを含めた投資信託など、さまざまな金融商品に投資するファンドです。
複数の投資先に投資するというならインデックスファンドやアクティブファンドも同じだと思われるかもしれませんが、これらのファンドは日経平均株価や東証株価指数など、特定の指数を基準とした値動きをします。
しかし、バランスファンドは値動きの異なる金融商品を組み合わせることが可能で、例えば好景気の時に値上がりしやすい傾向のある株式投資と、不況の時に値上がりしやすい傾向のある債券を組み合わせて運用するケースもあれば、REITと金や原油などの商品を組み合わせた運用ケースもあるなど、より自由度が高いかつリスクを抑えた資産運用が期待できます。
4-2.初心者におすすめのファンド
先にご紹介した3つのファンドにはどれもそれぞれの良さがありますが、初心者の方には
比較的運用コストが安くて値動きが分かりやすい、インデックスファンドを推奨します。
また、資金に余裕があって複数の資産に分散投資できるなら、バランスファンドを選んでも良いでしょう。
4-3.節税制度との組み合わせを忘れない
投資で得た利益も課税対象になるため、節税制度を利用するのとしないのとでは長期的な積み重ねを考慮すると大きな差となることから、インデックスファンドやアクティブファンド、バランスファンドのどれを選ぶとしても、つみたてNISAなどの節税制度との組み合わせは忘れないようにしましょう。
そうやって、収入を増やしながら節税をうまく利用して手元にお金を多く残すことで、賢く効率的に資産を増やしていきましょう。
5.まとめ
将来のために始める投資は基本的に何を選んでも構いませんが、投資初心者であるうちはできる限りリスクが低い、かつ少額で始められる投資から始めることが得策です。
そこでまずは、プロに運用を任せられる投資信託をつみたてNISAを利用してスタートさせ、コツコツと積立投資をしながら無理のない範囲で1,000通貨単位のFXトレードやJ-REITなど、他の少額投資を始めてみるのも良いでしょう。
そうやって少しずつ資産を増やしていき、何があってもお金に困らない勝ち組の生活を手に入れましょう!

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