週に1回「1万円」を続けると10年で1,236万円になる理由と方法
新型コロナウイルスによる経済への悪影響がささやかれる中、ただでさえ先行きの不透明感を感じていた方々が多かったのに、その懸念が一層大きくなっているのではないでしょうか。
しかも40代~50代の現役世代の方々にとって心配なのは、いつかやってくる老後です。老後破産、老後貧乏、老後貧困という言葉に強い不安を覚えるのは、多くの方の共通することではないでしょうか。そこにもってきて新型コロナウイルスの騒動なのですから、自分のことは自分で守るという考えがより強くなってもおかしくありません。
そこでカチケンとして、ひとつの提案をしたいと思います。その提案とは、「毎週1万円の積立投資で、10年後に1,000万円オーバーを目指す」という投資計画です。
毎週1万円なので、決して無理のない範囲で今すぐ始められると思います。それでは、具体的な方法の解説に進みましょう!
この記事の目次
1.カチケンの計算では10年で1,236万円の達成が可能
2023年2月現在、カチケンの試算ではこの方法で10年間積立投資をすると、10年後には1,236万円に到達することが分かりました。「1,000万円オーバー」を達成して余りある成果なので、始める価値は十分にあると言えるでしょう。
それでは、その方法について解説していきましょう。
1-1.その方法とは「メキシコペソ円の積立投資」
カチケンが構築し、実践している計画とは、FXのメキシコペソ円を利用した積立投資です。メキシコペソとは、アメリカの南隣にあるメキシコの通貨です。メキシコがどんな国で、ペソとはどんな通貨なのかという点については、ここでは割愛します。
ただひとつ、メキシコペソには大きな特徴があります。それは高金利であることです。アメリカの隣にあることからアメリカ企業の進出が多く、アメリカの経済が好調であることにつられて経済が好調になり、さらに産油国でもあるので資源価格が高くなることによってペソも高くなるという特性があります。
こうした特徴はメキシコペソ投資をする上で非常に重要なことなので、しっかり押さえておいてください。
このメキシコペソと日本円の通貨ペアを、メキシコペソ円といいます。多くのFX会社が取り扱っている通貨ペアで、日本円を売ってメキシコペソを買って持っておくと、スワップという金利収入が発生します。日本は超低金利であって、メキシコは高金利。つまり、円を売ってペソを持っておくと金利がもらえるわけです。これを長期間にわたって受け取り続けることによって、1,000万円オーバーを達成するというのが、この計画の本質です。
1-2.高金利の新興国通貨
FXの世界には、メキシコペソの他にも高金利通貨と呼ばれるものがあります。有名なのは、トルコリラや南アフリカランドです。以前はオーストラリアドルとニュージーランドドルも高金利通貨として知られていましたが、今ではすっかり金利が下がってしまったので、現在高金利通貨と呼ばれるのはここでご紹介した新興国3通貨です。
では、その他の通貨でも同様の計画を立てられるのかというと、それは少々リスキーです。その理由は、トルコと南アフリカはいずれも新興国の中でも未発達な部分が多く、投資先としてリスクが高いのです。それは、通貨の値動きを見ても明らかです。
こちらは、トルコリラ円の長期チャートです。

長期的に見て、ずっと下落が続いています。かつては30円以上もあったものが、今では15円台。もっと昔は40円、50円あった時期があったのですから、トルコリラで長期投資をしてもお金は増えるところか減ってしまうことが分かります。
次に、南アフリカランド円についいても見てみましょう。

こちらは乱高下をしているものの、ジワジワと下げているのは同じです。買ったタイミングと売ったタイミングを間違えなければ利益を出せていたと思いますが、長期投資となるとリスクが高いでしょう。
それでは、メキシコペソはどうなのか?
次項からはメキシコペソについて、なぜ長期投資向きなのかを検証していきましょう。
1-3.なぜ、メキシコペソなのか
それでは、10年1,000万円オーバー計画で採用したメキシコペソについて、長期投資に向いている理由を解説しましょう。先ほどと同じように、週足の長期チャートをご覧ください。

先ほどのトルコリラと南アフリカランドと比べて、いかがですか?
今回のコロナショックで大きく値を下げているのは他の通貨と同じですが、それまでの値動きがとても安定していることが分かります。長らく5円台と6円台をウロウロする展開が続いていたので、今後も同様の展開が続くと見ています。
コロナショックによる暴落で4円台になったあと、6円台を中心に堅調推移をしています。今後もこの水準で長期的に推移するようであれば、うまく安値圏を拾えたということで、今後はもしかすると7円台に復活して大きな値上がり益を得られる時がくるかもしれません。
1-4.メキシコペソの実力をチェック
メキシコはアメリカの隣国なので、アメリカ企業が多数進出しています。その恩恵もあってアメリカ経済が好調だとメキシコ経済も好調になる関連性があります。
さらに世界有数の産油国なので、原油など資源価格が高くなるとメキシコペソも買われるので、資源国特有の手堅さがあります。
しかし、この計画をスタートさせた2023年2月は、この両方が悪い環境にあります。
コロナショックでアメリカの株が大暴落、そして経済にも重大なダメージが及びました。さらに全世界でロックダウンなど行動が制限される中で、原油需要が激減した結果、原油先物価格が史上初のマイナス価格になったことも大々的に報道されました。
アメリカ経済の失速と原油安によって、メキシコペソは上値を押さえつけられています。しかしすでに最安値圏なのでそれ以上下に行くこともなく、小動きが続いています。コロナショック前も同じような状態で5円台を中心に小動きが続いていたので、今後は4円台を中心に小動きが長く続くのであれば、長期保有でスワップ収入を貯めていく投資が成り立つわけです。
1-5.メキシコペソ円を毎週1万円ずつ積み立てた10年後
この計画では、毎週1万円ずつ口座に入金をしてメキシコペソを買い増していきます。1ヶ月はおおむね4週なので、毎月の積立額を4万円としましょう。メキシコペソ円の受け取りスワップ額は1万ペソあたり5~7円くらいが相場です(2020年4月現在)。
スワップ収入は毎日発生します。週末など休日は発生しませんが、その分は他の曜日に数日分が調整されて支払われます。平均値として1万ペソあたり毎日6円のスワップ収入が発生するとして、年間のスワップは2,190円です。
1万ペソに対して1年で2,190円のスワップが発生するとなると、利回りは21.9%です。
毎月4万円の積み立てで利回りが21.9%であるという想定でシミュレーションをした結果は、以下の通りです。

なんと、10年後には1,526万円になることが分かりました。オレンジ色の部分が増えたお金、つまりスワップです。1万ペソあたり毎日6円のスワップがあると、10年後にはこれだけの金額になることが分かりました。
しかし、このスワップ6円というのが今後も続くかどうかは分かりません。そこで少し控え目に、スワップが5円になった場合も想定してみました。その結果が、こちらです。

年間の利回りが18%になるので、これを10年間運用すると1,236万円になりました。先ほどカチケンの試算結果としてご紹介したのは、この数値です。スワップが若干減ることを想定しても、1,000万円を悠々クリアできることが分かります。
2.なぜ、毎週1万円なのか
10年1,000万円オーバー計画の概要を知っていただいた上で、次はリスク管理についてのお話をしましょう。FXの仕組みを使う以上、リスクとは無縁でいられないので、途中で計画が頓挫してしまわないようにするための考え方と対策について解説します。
2-1.為替変動リスクを管理する
FXには、2つの利益パターンがあります。1つは為替変動による価格差の利益です。1ドル=100円の時に1万ドルを買い、101円になった時に売れば1万円の利益を手にすることができます。こうした価格差による利益のことをキャピタルゲインといいますが、値動きが必ずしも思惑通りに動くわけではないので、その逆にキャピタルロスを食らってしまう可能性があります。
メキシコペソは値動きが穏やかな通貨ペアではありますが、動かないわけではありません。実際、コロナショックでは一気に1円以上の値動きがあったので、そういったことが100%ないという想定で長期投資に取り組むのは危険です。
そこで重要になるのが、「毎週1万円」というルールです。レートが刻一刻と変動している中で、全投資金を最初に使ってしまうのはリスキーです。それよりも値下がりした時にキャピタルロスが直撃してしまいます。そこで、買付回数をバラバラにすることでさまざまなレートで買うようにするわけです。4.2円の時、4.3円の時、4.4円の時など、それぞれのレートが提示されているタイミングで買い増していくことで、長い期間の値動きが平均化されていきます。
こうした手法のことを「ドルコスト平均法」といいます。これを長期間取り組むことにより、仮にメキシコペソが5円台、4円台を割り込むようなことがあっても、その時は3円台で買い付け続けることができるため、やがて取得価格は平均化されます。
2-2.少額から始めることでハードルを下げる
毎週1万円ずつから始めることには、もうひとつとても大きなメリットがあります。それは1万円であればほとんどの方が今すぐ用意できるお金であるということです。毎週1万円なので毎月4万円~5万円ということになりますが、そのために積立貧乏になってしまっては本末転倒なので、1万円が用意できない週は無理に積み立てをしなくても良いと思います。
もちろんその分だけゴール金額は少なくなりますが、それなら積立期間を長くすれば良いだけのことです。もしくは、お金に余裕がある時に多めに投資を知れもリカバーすることができます。大切なのは、できるだけ早く始めて毎日受け取れるスワップの発生源を作ってしまうことです。
2-3.ロスカットを回避する資金戦略
FXで怖いのは、ロスカットです。FX会社によって強制的に保有ポジションを決済されてしまい、損失を確定させられてしまうので、長期投資もその瞬間に終わってしまいます。そこで重要になるのが、資金管理です。
ロスカットになる条件をシミュレーションするのに役立つのが、FX会社が提供しているシミュレーターです。ここでは積立投資に使用する外為どっとコムのシミュ―レーターを使ってみましょう。
この計画では1万円の入金に対して1万ペソの買い付けを続けます。それをシミュレーターで試算してみると、以下のようになりました。

ここで見るべきは、赤い囲みの部分です。下にあるアラートメールというのは「まもなく証拠金が枯渇しますよ」という警告のメールが出されるレートです。メキシコペソ円が3.8円になったら警告が出て、そのまま放置してさらにレートが下がって3.6円になったら強制ロスカットになるということです。2020年4月現在、メキシコペソ円は4.2円台が史上最安値であり、これが割り込むことはまだありません。何度も4.2円台になったものの反発しているので、ここに強いサポートラインがあると考えて良いでしょう。
さらにレートが変動して4.1円、4.0円と下落した場合、これらの節目も強いサポートになると見ています。その根拠は、これまで長らく5円台を割り込むことがなくとても安定していたからです。つまり、コロナショック級の大暴落が起きない限りは、4円台を割り込むのは困難でしょう。
1万円の入金ごとに1万ペソの買い付けだとロスカット発動レートは3.6円なので、かなり余裕を持った資金戦略であると言って良いと思います。
2-4.スワップが1万円分貯まったら追加購入
毎週1万円ずつ入金していくのに加えて、保有ポジションがスワップを稼ぎ続けます。毎日6円であり、運用額が2万円、3万円と増えていくごとにスワップも毎日12円、18円と増えていきます。
こうして蓄積していったスワップが1万円になったら、このスワップも使って1万円の買い増しをします。これによって利子に利子がつく、複利運用が可能になります。
積み立て+スワップのダブル効果で資金が加速度的に増えていくのは、先ほどご紹介したシミュレーション結果のグラフを見てもお分かりかと思います。
3.10年で1,000万円オーバー計画の具体的な始め方
それでは、この10年で1,000万円オーバー計画を実際に始めるためのステップを3つの段階で解説します。
3-1.メキシコペソ円を取り扱っているFX会社で口座を開設する
すでに口座をお持ちの方であればそれを利用するのが良いと思いますが、お持ちでない方はメキシコペソ円の取引が可能なFX会社で口座を開設することから始めます。
2020年4月現在、メキシコペソ円の取り扱いがある主要なFX会社は以下の通りです。
- 外為オンライン
- アイネット証券
- ヒロセ通商
- JFX
- セントラル短資FX
- 外為どっとコム
- YJFX!
- GMOクリック証券
- IG証券
- SBI FXトレード
- FXプライムbyGMO
- みんなのFX
- マネックス証券
- マネーパートナーズFX
これらの他にもあると思いますが、おおむね上記のFX会社から選んで問題ないでしょう。ただし、メキシコペソについては高金利通貨であることが人気の理由になっているので、同様にスワップ投資をしている投資家は多数います。そういった投資家を呼び込むためにメキシコペソのスワップ額を競い合っている部分があるので、上記一覧の中でも上のほうにあるFX会社だと高いスワップが期待できそうです。
3-2.メキシコペソ円を毎週1万通貨分買う
口座を開設したら、最初の1万円を入金します。ほとんどのFX会社にはクイック入金と言って銀行口座から瞬時に入金ができるサービスがあるので、それを利用して購入に必要な1万円を入金します。
入金&購入のタイミングですが、毎週決まった曜日でも良いですし、その週の中でもとりわけ安値になっていると思える曜日を選んで買っても良いと思います。
ちなみにカチケンが現在実践している積立投資では、毎週金曜日を買付日にしていますが、それ以外の曜日でも4.3円を下回った日があればその時に買い付けるようにしています。
3-3.スワップが1万円分貯まったら別途1万通貨分を買う
以後は毎週1万円ずつ積み立てていくだけですが、先ほど解説したようにスワップが1万円分貯まった時点で、積立とは別に1万円分のメキシコペソ円を購入します。
あとはこれを、ただひたすら繰り返していくだけです。もちろん途中でレート変動があって4.0円を下回ってさらに下落するような動きがあった場合は、資金補給か手仕舞いのどちらかが必要になります。それについては、カチケンもすでに同じ条件で積み立てを始めているので、サイト上で常時アドバイスをしていきたいと思います。
4.まとめ
スワップが毎日5円になったとしても、10年後には1,236万円。これなら50代の方であっても今から老後資金を用意するのに十分な計画です。もっと若い方であれば30代から始めて20年運用をすると、さらに大きな財産になります。
すでにカチケン編集部では2週間前にこの計画をスタートさせているので、現在積立額は2万円、蓄積スワップは65円です。レート変動によって含み益が出ており、そちらは1,226円のプラスです。今のところ順調なスタートとなっているので、ぜひ同じ投資体験をしてみたいという方は、今すぐ始めてみてください。
ただし、こちらでご紹介した計画や方法は、元本保証ではありません。最悪の場合は投資金の大半を失ってしまうリスクもあるので、実際に投資をする際は自己判断、自己責任でお願いします。

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